無名の兵士が白い戦場で生を掴む──血と救命の医療譚
- ★★★ Excellent!!!
〝番号〟しか持たなかった兵士が
血の匂いと機械音の鳴る「白い戦場」で
生を殴り返す医療の現場と出会う——
その瞬間ごとに物語が
己の鼓動と共に脈打つ感覚!!
乾いた筆致で暴力と冷酷を描きながらも
名を与えられること
すなわち
居場所を得ることの意味を
静かな熱で立ち上げる──⋯
無駄のない視点移動と会話の切れ味
匂いまで伝わる描写が秀逸です。
続きが怖くて──読みたくなる。