喪失と再生をめぐる、未来型ヒューマンドラマ！

AIによる「再現」というテーマを深く描いた作品です。
ストーリーの鍵である「亡き人の感情ログを再構築する技術」があったらどんな世界になるか想像しながら読ませていただきました。
「人間らしさとは何か」という問いかけをされているように感じます。

キャラも魅力的で、玖城色葉の冷静さと危うさ、そして彼女を取り巻く玲央・璃久・九頭見社長らの思惑が世界観に深みを出していると感じました。
とくに九頭見社長の存在が、物語にスケールと現実味を与えています。
倫理感や愛をテーマとした物語としても、SFとしても完成度の高い一作なのでおすすめです♪