レクイエム・バレット ~元・神隠し被害者、今は霊災処理屋してます~

人知れず、夜の影で起き続ける“霊災”。
それは、未練・記憶・感情が形をとった、静かなる災厄。

式弾銃を手に、霊と向き合う者たちがいる――
民間霊災対処会社「リベリオン社」。
そこに配属された新人エージェント・真壁陽は、少し頼りなく、けれど誰よりも霊に“寄り添える”力を持っていた。

封じるでも、滅するでもない。
陽の引き金は、「還す」ためのもの。

これは、霊と対話し、祈るように銃を撃つ少女と、
彼女を支える冷徹な狙撃手・鶴矢、
そして仲間たちとの、夜をめぐる連続任務の記録。

敵は、悲しみ。
敵は、記憶。
敵は、誰かの救えなかった想い。

還せるか。
還せないなら――それでも、撃てるか。

優しさと覚悟の狭間で揺れながら、
陽は自らの過去と向き合い、世界の陰謀に踏み込んでいく。

静かに…続きを読む