死後の就職先は、神様の職場でした

目が覚めると、そこは奇妙な広間だった。
聞こえてきたのは、神様の声――そして最初の業務命令だった。

「しばらく働いたら、生き返らせてあげる」

そんな話、信じられるはずがない。
だが、次に現れたのはもっと信じがたい存在だった。
二足歩行、甲羅つき、喋るファンシーな亀・タントス。
彼は笑顔でこう言う。「よろしくです、相棒さん」

半信半疑で始まった神様のお仕事は、予想外に緩くて、でも時々、恐ろしく重たい。
異世界の路地裏。宙を飛ぶ力。壁を抜ける身体。
そして曖昧すぎる依頼内容。

自分が何者なのかも、どうして死んだのかもわからないまま。
それでも、花恋は目の前の仕事と、亀の背中を追いかける。

これは、ただの異世界ファンタジーじゃない。
救うでも、戦うでもなく、働く。
あの世とこの世の狭間で繰り広げられる、ちょっと可笑しくて、ちょっと切ない死後バイト譚。

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