この物語は、“神様の言うとおり”という一言では片付けられない、人間らしい葛藤と温かさが詰まった異世界ファンタジー。
主人公カレンは、理不尽でどこか憎めない神様に振り回されつつも、自分で選ぶことの意味を模索していきます。頼れる相棒タントスとのやり取りや、舞台となる中世風の屋敷に隠された家族の想いなど、細部にユーモアと繊細な情感がちりばめられ、読んでいるうちに思わず微笑んだり、胸が締めつけられる場面も。万能の力があるのに「万能ではない」制約の妙や、課題解決の過程で問われる“選択”の重みが、優しくも深い余韻に浸れます。
哲学的な問いかけや家族ドラマが好きな方、理不尽な運命にちょっぴり抗いたいあなたに、ぜひおすすめしたい一作です。
(現在2章まで読了した上でレビューをしたためております。)
神様からの指令を受けて、主人公が相棒と共にトラブルを解決していくという物語です。
これがまさにタイトル&キャッチコピーの言う通り!
神様の下す指令はいつも曖昧だし、渡されるアイテムはヘンテコりんだったりと、「神様は主人公たちに何をさせたいの?」「この指令にどんな意味があるの?」と疑問が付きません。
ですがそこがストレスになることはなく、むしろユニークで物語に厚みが生まれて、登場人物たちに共感する素晴らしいとっかかりになっています。
神様の狙いが何か、今後も読み続けていくことで判明するのでしょうか?
主人公たちは次にどんなトラブルに巻き込まれるのでしょうか?
ワクワクして読み進めていこうと思います!
目が覚めると、そこは奇妙な広間だった。
聞こえてきたのは、神様の声――そして最初の業務命令だった。
「しばらく働いたら、生き返らせてあげる」
そんな話、信じられるはずがない。
だが、次に現れたのはもっと信じがたい存在だった。
二足歩行、甲羅つき、喋るファンシーな亀・タントス。
彼は笑顔でこう言う。「よろしくです、相棒さん」
半信半疑で始まった神様のお仕事は、予想外に緩くて、でも時々、恐ろしく重たい。
異世界の路地裏。宙を飛ぶ力。壁を抜ける身体。
そして曖昧すぎる依頼内容。
自分が何者なのかも、どうして死んだのかもわからないまま。
それでも、花恋は目の前の仕事と、亀の背中を追いかける。
これは、ただの異世界ファンタジーじゃない。
救うでも、戦うでもなく、働く。
あの世とこの世の狭間で繰り広げられる、ちょっと可笑しくて、ちょっと切ない死後バイト譚。
タイトルに(適宜)という言葉が付いているところがけっこう重要ポイントに思えます。
「適宜」とは、状況に合っていること。または適当。
つまり、「神様の言う通り」に”仕事”をするけど、その結果や報酬は「あなた(主人公)次第」というなんとも不穏な始まりだと思いました。
主人公の相沢花恋(あいざわかれん)は、ある日、悲惨な死に方をしたので神様のお使いとして仕事をすれば生き返らせる、という神様の声の提案に、「バイト代が出るなら」と、承諾してしまった。
仕事の内容も、報酬も、自分がその仕事、とやらになぜ選ばれたのかもわからないまま仕事を始める花恋。
神様に使わされたタントスと名乗る亀人間(かわいい)が仕事の相棒として、なにもわからない花恋にいろいろ教えてくれて、初仕事に挑むのですが、これがかなり予想外の結果に……。
続きはぜひ本編で。
とってもオススメです🐢