【完結】終わる世界の禁忌録

あまりに軽く扱いのひどい主人公たち隷属兵の命の価値に、そこはかとなくSCP財団のDクラス職員たちのような雰囲気を感じました。
しかし、その命に価値を見出し野望を燃やし足掻く様は、実に熱く滾るものを感じさせます。
そして豚共は、実に醜く、まさに豚と称するのにふさわしい悪辣さで、これを地に貶める事ができればさぞ快感だろうなぁとも思ったり。
続きが気になる作品です。

人類は不老不死に到達すると同時に、99%が死滅した。原因は、世界各地の地中から出現時した水晶と夜に現れる【終末の獣】。他にも魔物が出現するようになった。

浮遊島「楽園(エデン)」に避難した人類。しかし、浮遊島を維持するために魔力の宿る魔水晶を回収する必要がある。

楽園はエリュシオンの隷属兵は、危険を冒して地上での回収任務につく。成果を出さない隷属兵は夜の地上へ放り出される。すなわち、死。

そんな彼らはある悲願のために動いていた。
楽園エリュシオンを堕とすという悲願。

無慈悲な地上任務は、仲間の死という最悪の決断を迫る。すべてはエリュシオンに君臨する、人の形をした化け物を墜とすために。…続きを読む

　空に浮かぶ“楽園 ”と、その下にある荒廃した地上を這いつくばる命の価値が著しく低い者達…世界観は漫画『銃夢』に近いと言えば解りやすいでしょうか。
　チートやご都合主義も無いハードな展開の中、名前が識別番号の主人公がどう活路を見出すのかが見所です。