元『英雄』だって自由に生きたいし、夢を叶えたい！！

【スニーカー大賞用あらすじ】

かつて“英雄”と呼ばれ、社会から求められる役割を担っていた少年は、その立場から解放されたいと強く思っていた。単独で魔王を討伐しても”悪魔”として罵られ、圧倒的な力に怖気づく国民は英雄に石ころを投げる毎日。小さい頃に抱いていた『英雄になりたい」という夢は叶ったが、あっという間に散ってしまった英雄は――暴れ、自ら命を落とした。そしてなぜか、転生した。

転生のおかげで『英雄』の称号を捨てることができた”元”英雄は、新たな夢を抱いた。『自由になりたい』単純明快であったが、どうしても前世ではできなかったこと。だが、『英雄』という称号の代わりに課されてしまったのは“執事”としての立場だった。

前世とは彼を取り巻く環境は変わったものの、自由とは程遠い。彼を生んだのは貴族…続きを読む