音の神様

貧しい母子家庭の一人の少女が、思わぬ幸運と出会い、無我夢中で音楽の世界を駆け抜ける物語。本人は、作曲者でありたいと思っているのに、大人が求めるのは聴く人の心にしみ込んでくるような少女の優しい声だった。少女は、大人社会に翻弄されながら、数々の幸運に助けられ、異国の地で成功を手に入れる。それが、義理の父との契約だったが、少女自身の願いでもあった。ある事情があって、先に進めなくなり、音楽の世界を離れ、学問の世界へと向かう少女。しかし、成功は無限に続くものではないようで、一生分の幸運を使い果たしたのか、突然、余命宣告を受け、学問の道も断念。
さあ、君は、何をしたい。