愛したあなたは、きっと俺を愛してなんかいなかった。
あなたの演奏は、常に踊るようで。優雅で。美しくて。
そんなあなたの演奏を、引き立てられることを。共に演奏できることを。誇りに思っていた。
いつからか、変わってしまった。
あなたは、俺から少し、距離を置くようになった。
ソロで演奏することが多くなった。
俺の努力が、足りなかったから。俺の技術が、足りなかったから。俺の才能が、足りなかったから。
まだ、捨てられてはいない。
チャンスはある。
もっと、俺が上手くなれば。
あなたに、もっと相応しくなれば。
また、あなたに選ばれるはず。
告げられたのは、離婚。
心の底では、わかっていた。
あなたは、俺を選びたくて選んだんじゃない。
あなたには、俺を愛する気持ちなんてなかった。
それでも、俺は、あなたと一緒にいたかった。
初恋だった。
いっそ、初めから告白を断ってくれていたなら。
俺は、違う未来を歩んでいたかもしれない。
違う未来で、違う幸せを掴めていたかもしれない。
現実逃避。
酒に溺れないと、やってられない。
意識が薄れていく。
苦しい。
苦痛が、俺を蝕んでいく。
あぁ。
もし、次があるのなら。
もし、やり直せるのなら。
俺は。
お前だけは、選ばない。
※【レビューコンテスト応募】
音楽の技術知識疎いので、そこは触れません。まだ全部読んでませんが、主人公優柔不断すぎない?ずっと流されてる印象。人生全部捧げて、結果離婚、娘も父親に向けちゃ駄目な目であっさり身勝手な母親と出て行った。崖から突き落とされたら、人格(考え方)変わらざるを得ないと思うんだが(何で縁を持つ?)。其処はちょっと納得行かないです。レビュー投稿したら、すぐ作者さんから1イイね貰いました…ビビった。タイミング合ったね。 追加、最後迄読みました、アレだね変わらず情けくてお人好しだからハッピーエンドに行けた。投稿した時、推測してた身近なヒーロー当たりました!ヒントは主人公が害意抱かなかった事で。私の一言紹介の通りでご苦労様です。書籍化おめでとうございます。楽しく読みました。
よくあるNTRものかなーと思っていたのですが、
読んでみたところ、主人公をはじめとするキャラクターの感情表現が上手く書けていました。
さらにこの本では途中音楽を利用した表現が出てます。その表現が使われている時に頭の中でクラシックが流れていました。
最近の本はおおよそ似たり寄ったりですが、この本はそれを逸脱しつつ、さらに面白いと感じさせるものでした。
予想もまんまと誘導に引っかかり色々とワクワクしながら読ませてもらいました。
筆者が執筆されている他のAfter storyとかも面白かったです。
大変楽しませてくださり、ありがとうございます!