酔生夢死の宴


とても印象に残る作品でした。
読み進めるうちに、私は自然と「酵母」というよりも、木質を侵食し広がっていく黴菌の生態を連想しました。それだけ、この物語の描写には強いイメージ喚起力があるのだと思います。

専門的な説明を重ねるよりも、生命の振る舞いそのものを一気に描き切る語り口が非常に力強く、寓話的でありながらも強烈な説得力を感じました。
静かに、しかし確実に世界が崩れていく過程が忘れられません。