それでは、文学(芸)ボクシング最終結果を発表します!
繰り広げられた激戦の勝者は一体どちらでしょうか。楽しみですね……。
それでは、早速、ドン!
鷹仁(たかひとし)
審査員ポイント 53pt
レビューポイント 18pt
計 71pt
ぽんぽん丸さん
審査員ポイント 53pt
レビューポイント 21pt
計 74pt
僅差……!笑
なんと、3pt差でぽんぽん丸さんが勝利!
おめでとうございます! ありがとう! そして、関わってくださったすべての皆様へ感謝です!
――やべぇ、本気出したのに負けた。素直に悔しい……。笑
でも、書いてから得たものが大きすぎるので、悔しいだけじゃないんですよね。
結論としてはシンプルにやってよかった。これに尽きます。
創作って一回の勝ち負けで決まることってほとんどないと思うので。
むしろ、どれだけ作品を摩擦して磨いていけるかだと思っているので。
その意味でも、真剣勝負はものすごく経験値が溜まります。
皆さんも楽しくバトルしましょう。目が合ったらバトル。ポ○ケモントレーナーかって。
さて、勝利者特典ではないですが、折角なのでぽんぽん丸さんが現在開催している【ぽんぽん丸甲子園】の宣伝をします!
僕と同じく、小説に本気出して取り組みたいなと思っている高校生&中学生、小学生の皆さんにとってはめちゃくちゃ面白いと思います!
↓【冬の甲子園】高校生諸君、傑作を読ませてください
https://kakuyomu.jp/user_events/822139843633443299
僕は、今参加してくれている作品を読んでみて、いくつか凄いなと思った作品を見つけました。その中でも、特にいいなと思った作品を紹介させてください。
※僕の評価はぽんぽん丸甲子園の評価とは関係ありません。
ぽんぽん丸さんに無断で勝手にやってます。ごめんちゃい。
ハクシ/@koruzirineさん
https://kakuyomu.jp/works/16818792439980372987
この話は「嗚呼、なんてつまらない日々なんだ」という台詞から始まります。
主人公は女子中学生。自意識過剰な思春期の只中にいて、友達と無駄話をして時間を潰せる、笑顔が素敵な“キラキラ女子”を横目で見ながら、シャー芯を買うために家と学校の中間にあるハクバ古書店へ向かいます。
ちなみに彼女がキラキラ女子を苦手としている理由は、「単なる嫉妬と憎悪」だと作中で明言されます。そこを誤魔化さず、自分はそういう人間だと自認して生きている主人公の姿勢は、とても素直で印象的でした。
そんな、自称「性根が腐り切った」主人公がハクバ古書店で出会うのが、体調を崩した店主の代わりに店番をしている店主の息子――大学生の青年です。
イケメンで柔和な雰囲気をまといながらも、どこか毒があり、無邪気な同世代に鬱屈していた主人公にとって、彼は初めて出会った「同類」の大人でした。
物語が進むと、少しセンシティヴな事件が起こります。
主人公の部活の後輩が、いじめを理由に自殺未遂を起こすのです。
この出来事に対し、主人公は逃げずに向き合います。
学校、メディア、親、それぞれへの違和感を自分なりに考え、最終的に古書店の大学生との対話の中で、彼女なりの答えを言葉にします。
僕が強く感じたのは、「主人公が確かに成長した」ということでした。
物語の冒頭では、キラキラ女子と自分の間に明確な境界線を引いていた彼女が、「自殺」という重たいテーマを、たとえ一部分であっても“自分のもの”として引き受け、考え、答えを出している。その結末には大きな納得感があります。
安易に「自殺は悪い」で片付けず、答えを持とうとする姿勢そのものが誠実で、心を打たれました。
と、ここまで書いてなんですが、多分この話は「変わる」ことよりも、「変わらなくてもいい」というそのままの自分を受容する仲間に出会った話を書きたかったんじゃないかと思います。
で、何でこのミスリードが出来るのかというと、後輩の自殺未遂という大きな山があって、それに対して主人公が考えるというアプローチがあり、最後に大学生の質問に答えるというプロセスを書いているので、ちょっと違和感が出てしまう。
個人的には、成長か自己肯定かどっちかにテーマを絞って練った方が読み味は良くなるんじゃないかと思いました。
後、主人公の対話相手は何故この大学生でなければいけないのか?
最後の一文は適切か。
そしてこのレビューは本人に届けてもいいのか悩みます。と、考えることは沢山ありますが、読者に考えさせている時点でいい作品です。心に残らない作品は通り過ぎられちゃいますからね。
ということで、面白い作品をありがとうございました!
以上、是非熱くなれるので、皆さんもぽんぽん丸甲子園にご参加くださいませ!
そして僕の仇をとってください。ぽんぽん丸から。