『ぽんぽん丸ラジオ 特別回 なぜぽんぽん丸と鷹仁は対決したのか』
出席者:ぽんぽん丸(以下、ぽん) 鷹仁(以下、鷹)
開催日時:2025年11月27日17時
場所:Twitter(スペース)
〇目的
8月20日にぽんと鷹が『与謝野晶子はなぜ力道山を殺さなかったのか?』をテーマにそれぞれ短編を書き、対決した。その時のことを振り返る。
創作(主に小説)において作品同士を戦わせることに対して、メリットを明らかにする。
〇議事録
・そもそも、何故対決に至ったのか。
ぽん:短編のテーマをフォロワーに募集していた。
鷹:交流目的で、ぽんに乗っかった。交渉成功確率は8割と予想。作品を発表するだけでなく同じテーマで読者に作品を比較してもらう狙い。
・対決前と作品発表について。
ぽん:本当は9月のミステリー企画に合わせてお互い書く予定だった。ぽんがSFもので先出しした。
現代ではネットミームでも、AIを使って証拠を改ざんできる。未来の人たちはネットミームを本物だと勘違いする可能性もあるよね。そこから生まれるリアリティを書いた。
鷹:面くらったが、ぽんの作品に合わせて作品を書けた。
最初考えていた二作品(ミステリー、ロボもの)は没にした。三作目のソープ文学はエロと友人の実体験を組み合わせた。
エロは鷹にとって初の試み。切り札を二枚切ったようなもの。ファンタジーな馬鹿馬鹿しさと実体験の生々しさを組み合わせた。それが重いテーマを最後まで読ませる程よい空気を産んだのかも。
・対決して思ったこと。
鷹:対決形式は先手後手で戦い方が変わると思う。先手はテーマの提示でイニシアチブを取れる。後手は後出しで先手側の作品を踏襲できる。
何が得意かで先手後手どちらを取るかが変わりそう。
→ぽんは鷹が先にソープ小説を出したら作品を変えたか?
→あまり変わらないと思う(ぽん)。
鷹:そもそも、対決しようとしたきっかけとしては“詩のボクシング”がある。
※リング上でマイクを持って二人が交互に詩を叫びあい、観客に多数決でどっちが良かったかを評価してもらう競技
競技を体験した僕はコロナ禍で顔を合わせて競うことが少なくなった。そのことに不満だったので、ネットを利用して対決できる場を求めた。
ぽん:自分は芸術系の大学に通っていた。
同じテーマの課題を比較される機会があり、そういう場を求めていた。ぽんぽん丸ジャンキーを育てているのも、そういった同志を見つける為。
鷹:実際に対決することで温度感が分かる。
AI時代には慰める言葉が多いが、厳しい言葉が必要なこともある。
僕は厳しい社会をどう生きていくかにフォーカスを当て、作品を書きたい。そうすることでAIで表現出来ない温度感を後世まで残せるはず。
・創作に関して思うこと
鷹:本当は長編を書きたいが、書くスタミナが無くなってきた。実体験を元にした作品はネタ切れしている。本当は一年前に筆を折るつもりだった。
ぽん:あだち充(高橋留美子)曰く、物語は想像で書く。できなければ漫画家失格という名言がある。確かに実体験も大事だが、色々な方法があるのではないか。
鷹:今は技術重視で短編を書いている。
おかげで何とか続けられている。
ぽん:鷹は賞とかに応募しないのか。
鷹:よく分からない。追々考えていく。
ぽん、鷹:ありがとうございました。