• 異世界ファンタジー

神話その壱 聴き神

 人類の言葉は何万年の長きに渡り「耳から聴くもの」でした。文字が発明されても書物が手書きの貴重品である限りは「音読」するもので、活版印刷が広まった近世に初めて「黙読」になりました。神も「見るもの」ではなく「聴くもの」であった歴史の方が長いですので、わたくしの神話でもそれを意識しました。

 神話の原型を辿ることで人類の歴史や精神に迫ろうとする試みは古くから行われていますが、有名な分類にローラシア神話とゴンドワナ神話があります。前者は「旧約聖書」や「記紀」のようなタイプです。世界と神々の創造から始まります。後者は既に存在する世界で神様が人間を作る、というタイプ。

 後者の方が古いです。インドには全ての神話の類型が見られるため、神話から推測する人類の移動ルートは、約7万年前にアフリカからイエメン経由でインドに達し、東は約6万年前に豪州に到達、西は間氷期に中央アジアが草原化してからトルコ経由で約4.5万年前に欧州到達。遺伝学と考古学の証拠からのルートと概ね一致しています。

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