• 異世界ファンタジー

第33話 鋼の種類、お店の人の名前

 わたくしの世界の武具は鋼鉄が基本。ミスリルなど夢の金属は存在しませんが、属性武器は作れます(しかし第六段階の魔術になりますので最高級魔具です)。鋼鉄のランクは現代日本の炭素鋼でも広く使われている、元は日立金属様による分類を参考にさせていただいております。

鉄(くろがね):最安値。三人が買った剣先スコップは鉄製。
黄鋼(きはがね):鋼鉄。安価だが加工が容易。但し錆びやすい(地球では不純物を減らしたもの)
白鋼(しろはがね):鋼鉄。中級品で切れ味鋭いが欠け易い。錆びやすい(同、炭素を増やしたもの)
青鋼(あおはがね):鋼鉄。高級品で粘りがあり切れ味が持続(同、CrやW添加。この世界では違う)

 これより上には、鉱人の他は普人の極一部地域でしか作れない「玉鋼」(たまはがね、日本刀の材料に相当)と、鉱人しか作れない「波鋼」(なみはがね、ダマスカス鋼に相当)があります。両者とも日本刀やダマスカス刀と同様の切れ味や錆びにくさを実現しているという設定です。

 砂魔法で無機質の形状や性状を弄ることができる世界ですので、武具はかなり安く手に入る筈です。例えば江戸時代の日本刀(新製)は現在の価値換算で数十万~数百万とされていますが、その数分の一程度をイメージしています。解体や調理用には硬化石製が使われることも価格を引き下げています。

 武具店のご主人ヒヨル(Hjorr)さんは古ノルド語で「剣」(hjo-の発音は「ヨ」が近いですが)。革製品店のご主人レゾル(Leðr)さんは同じく「革」(レザーの語源)、奥さんのスクリッダ(Skrydda)さんは「鞣し前の皮」です。尚、中古服屋の女将カリザ(Kalithaz)さんは祖ゲルマン語の「布」になります。

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