他の魔法に合わせると、砂魔術は砂を出して動かせる、砂や石を武器として使える、砂を消せる…になります。【砂粒】を出せて、次の段階の【硬化】で石にできて、その次にそれを【石弾】として放てる、というのが論理的でしょう。すると、土の成分や結晶などの状態を変えることができる筈です。
一般的な土は、無機質ではケイ素、アルミニウム、鉄、カリウム、カルシウムまでが1%超というのが、ざっくりとした組成になります。砂魔法は一定以上含まれる成分を弄れると設定して、【硬化】は土を珪石(ほぼ石英)「風」に変えるとしました。天然の珪石を使った石垣として国宝・犬山城が有名ですね。
一定段階が必要ですが、磁鉄鉱が含まれていれば砂鉄も取り出せて【操砂】で加工できます。但し、既に天然結晶を利用しているか、化学的に単離されている元素に限ります。また、有機質を弄れないとは言っても【消砂】があるので結果的に有機質も取り出せます。すなわち土壌改良も可能です。
魔力さえあれば砂の杖使いは非常に有用です。しかし魔法初心者の魔力量は多くないという設定です。モモは初回で非効率的な使い方だったこともあり、椅子二脚と診療台とその周辺の【硬化】と【操砂】で魔力を約半分消費しました。もう少し頑張れますが、初めての感覚に戸惑って止めてしまいました。