• 異世界ファンタジー

第16話 トイレ事情(捕:馬船)

 異世界のトイレ事情については一切描写しない、というのが一番楽なのですが、わたくしの世界では挑戦してみました。勿論、現代日本からの転生者が耐えられるトイレを矛盾なく設定するのが目標です。

・手動ながら水洗も存在すること:紀元前にローマ世界で実現されている(【浄化】ならば下水道すら不要)
・衛生的であること:【浄化】など青色系統の魔具を組み込むことで実現可能
・維持管理コスト:有料トイレにすることで実現可能

 この世界の魔具は、一旦起動した後は魔石の魔力が切れるまで点け放しです。バッテリーである魔石のコストさえクリアすれば解決すると判断しました。帝都と森人地域のみ「浄化便所」が普及しています。尚、三人が気付くのは後になりますが、魔具便所は水を出す第一段階水魔術魔具と組み合わされることもあります。

 馬船:川の渡し場に用意されて、馬の運搬用に使われた船です。平底で、船首と船尾が幅の広い箱型で、しかも馬の乗降の便のために反り上がっていました。西洋でも日本でも存在していました(『群馬県船舶取調帳 下』に江戸時代の渡し船として使われた馬船の図があります)。

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