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第87話 卵料理(捕:次回更新予定)

 攪拌した卵を使う調理法は早くから登場しています。しかし所謂プリン、わたくしたちが想像するカスタートプディングのような形になったのは18世紀末。それまでは容器や袋の中で卵液を他の具材と一緒に蒸す料理でした。「詰めて蒸す」手順から腸詰にも使われたプディングの語が当てられたようです。

 古英語の瘤(puduc)或いはラテン語の腸詰(botellus)が仏語の腸詰(boudin)を経て英語に入った、と推測されています。練り生地に卵液と肉などの具材を詰め込んで焼く料理は16世紀末から、練り生地に卵液と果物を合わせるお菓子は17世紀後半から。我等世(ウィラルテ)でもプリンだけは未登場としました。

 フェドソンくんは、もう一回くらい名前のみ登場するかもしれません。第59話で一言だけ触れておりますが、この世界の魔法学校である「学舎(まなびや)」関連で。10歳から素質が発現する魔法を教える学校がありますが、有力平民の子弟は10歳未満から「学舎」で読み書きを習うことがあります。

※次回更新は、6/6(土)を予定しています。

8件のコメント

  • イギリスでプディングと聞いてプリンだと思ったら、なにこれ。と戸惑ったのを思い出します(笑)
    プディングって、語感がプリンよりおいしそうですよね。カスタードプディングなんて、高級感。
    私、茶碗蒸しが大好きで得意料理も茶碗蒸し!と言うくらいなのですが、似たようなプリンは、いつもカラメル作りに失敗するので、苦手意識がありました。でも、タブレットになったカラメルを使うようになってから、まともに作れるようになりました!
    やっぱカラメルは欲しいんですよねぇ。
  • プディングの語源が、まさかの腸詰だったとは!毎回、勉強になります。

    こうやって、更新されたエピソードの裏側を近況報告で楽しめるって良いですね。
    とても楽しいです。
  • 佐子 八万季さま
     英国では腸や型に入れて蒸したり焼いたりしたら、みんなプディングと呼んでいる気もします。ヨークシャープディングは蒸しパンだし、血のソーセージもブラッドプディング……。

     佐子さま、茶碗蒸しがお得意でしたか! なにか独自の具材とか入れますか? 当家は挽肉春雨で中華風とか、チーズで洋風とか、変わり茶碗蒸しばかり作ります。

     そしてカラメルはプリンに欠かせませんよね。カラメルのないプリンはプリンではございません!
  • 苗田はな様
     近況報告だけをお読みいただいている読者様もいらっしゃいますので、頑張ろうと思います! 苗田はな様も宜しくお願いします!

     プディングは詰めて瘤みたいな形、という言葉の成り立ちのようです。でも対象がどんどん広がって、英国人はデザートを何でもプディングと呼んでいる説もあるようです!
     
  • プリンにこのような歴史があったとは驚きました。
    腸詰から来てたのですね。
    あ、でも、練り生地に卵液と肉等を詰め込んで焼く料理は、なんかスパニッシュオムレツの腸詰版みたいで美味しそうですね。

    お菓子はそのまま文化レベルを表しますから、ファンタジーですと、どんなお菓子を登場させるか難しいですよね。
    その分、物語を読んでいて、お菓子が出て来ると、ちょっとワクワクします。
  • 桐原コウさま
     拙作のスタイルですと、特定分野だけ進歩していると一気に説得力が失せますので文化史・技術史などに気を配るよう心掛けています。

     主人公たちは延々と制限のある中で工夫したお菓子や料理に挑戦し続けます! そろそろ和食系……?
  • 💜鸛さんのnoteは、あれだけ知識が詰まっているのですから、もちろん鸛さんの知的財産だと思います!!!
    どうか安心して、これからも創作を続けてくださいね。
    鸛さんの創作活動が、これからも楽しく、順調に進みますように!応援しています〜!
  • 栗パンさま
     こちらにも有り難うございます! 応援していただき、本当に嬉しいです。栗パンさまこそ深い調査で集められた知識を見事に物語に分かりやすく落とし込まれていて、いつも知的興奮を味わわせていただいております。今後とも宜しくお願いいたします!
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