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第98話 偶然と必然の名前(捕:苺)

メルタン(Meltan) 
 ネップ郷士家現当主。melt/mildの語源。農作業が好きな穏やかな人物。クンディ様の亡き夫の弟。
モルテン(Molten) 
 クンディ様の元夫。6年前の「玄奥の森」の漲溢(ちょういつ)の際に戦死。meltanの過去分詞。亡くなっているので。クンディ様との間には子供を儲けることができなかったが、弐妻(故人)との間に娘がいる。
メウカ(Meukaz)
 メルタンの壱妻。meek(温和な、控えめな)の語源(祖ゲルマン語)。まだ幼い息子と姪を養育している。

カレンデュラ・コスメオ(花蓮・楠銘)
 カレンデュラ(Calendula officinalis金盞花、この世界では朔日花)の花言葉:悲嘆 絶望 献身愛
 コスメオ(kosmeo):整える(cosmos語源)、女性が飾る(cosmetic語源)。

 「飾られし絶望」。金盞花は学名から朔日花(カレンダーの語源。花期が長く毎月のように咲いている)としました。長く咲くため花心が悪くても女性名に使われています。森人がカレンの名前を聞けば「不幸な状況を嘆いた仮名かも?」と感じます。モモと同じく苦労したぜ! 次回の思い出回で登場します。

 苺は語源が同じため恒神様も同名で翻訳。現在の苺は全て18世紀に交雑したオランダイチゴの子孫です。それ以前は野苺に近く、粒も小さく丸くて種が飛び出ている形でしたので我等世(ウィラルテ)もその段階。尚「ストロベリー(strawberry)のstrawは藁で、苺の栽培に藁を使うから」という解説は間違いです。

 strawが藁の意味になる前からストロベリーと呼ばれていましたので。strawは元々「散らばったもの」で、苺がストロベリーになったのは、走出枝という蔓を地表に広く伸ばして増える姿から。後に「散らばったもの」が乾燥した茎にも使われるようになり藁の意味が加わりましたので、順番が逆なのでした。

4件のコメント

  • カレンデュラって、なんか知ってるぞと思ったら、オイルを持ってました!薬効あるみたいですね。
    カレンという名前は、国問わずよく聞く女性名ですし、なんか女性らしくてすきです。
    こちらで語源などを知るのが楽しいです。勉強にもなります!
  • ここで、金盞花と苺の語源が学べるとは!語源ってそのモノのルーツや人の文化が反映されるから楽しいです。
    カレンさんは、とは言え花蓮なので蓮になるのですね。
  • 佐子 八万季さま
     そうです、どの国でも通じそうな名前を狙っています。そして香りに注目していたけて嬉しいです。明日も少し触れるのですが、彼女は楠の芳香と金盞花カレンデュラの混じる不思議な香り漂う子なのです。ちなみにモモは桃の香り、リカは何故かミルクの香りがします!
  • 苗田はな様
     カレンは香りだけカレンデュラで、蓮の花でございます。苺は木苺や藪苺の表記を使いたいので(黒藪苺とか群赤苺とか)語源を同じにして漢字翻訳を同じにしたという都合もあります!
     蓮の花言葉に「わたしを救って」が……彼女の境遇は第4章序盤で語られますので、お楽しみにしていただけると嬉しいです!
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