第13話で触れた通り、組合札は単なる板。金属札は名詞大の小穴付き小判形と設定しています。黄銅札から名前が刻印され、他の町でも黄銅札から開始できます。但し支部の登録料は別途必要。木札と青銅札の魔物狩は、組合からの紹介状が無い限り木札からやり直し。信用を担保できませんからね。
魔石を10個納入すれば青銅札ですが、他の町で青銅札だった者が魔石を持参してきても札を発行してもらえません。原則としてひと月、様子を見られます。クンディ様も「異例」と言っていましたが、三人が登録5日目で青銅札に昇格できたのはショウくんが森人で光魔術士だという理由が大きいです。
黄銅札への昇格も本来は「一年間生き残る」というのが条件のひとつです。しかし、神殿の依頼と大貴族の護衛仕事まで熟したということで、クンディ様が強引に話を通しました。彼女は中央派遣の支部長及び監査役(どちらも平民)に次ぐ事務長ですが、貴族籍を所持しているため発言力は大きいのでした。
惑星最大国家、人口約1億で地理的欧州を余裕で上回る巨大帝国でも、普人の時空魔術士は約千名・森人も数百名。普人は7割・森人でも3割が第二段階(時間を弄れない)で止まります。17世紀相当の文明水準では、時空間という概念の理解が難しいためです。素質のみで終わる者も珍しくありません。