絹色鳥は地球のセリンに相当します。カナリア属(Serinus)のタイプ種で、学名Serinus serinus(カナリア諸島に生息するセリンの亜種がカナリア)。学名の語源は古代ギリシャ時代の中国を指すセリカ。「絹(ser)の国」という意味です。シルクの語源でもありますね。日本語の「糸(シ)」も同根です。
腹側が薄萌黄色の小鳥にセリンの名が付いた理由は本文の通り。現代の絹糸が白いのは蚕の品種改良と生糸の精練で白くなったからで、本来の繭は薄萌黄色でした(繭糸は、高温とアルカリで溶ける蛋白質セリシンに、桑の葉由来の色素が付着)。「我等世」の蚕も薄萌黄色が原色です。
カナリアの語源はカナリア諸島にいる鳥という意味で、カナリアの意味はラテン語の犬(canis)から。プリニウスが『博物誌』で「犬が多い島」と紹介したためと言われています。このような由来を考えれば、恒神様はカナリアと似た鳥を「犬島鳥」ではなく「絹色鳥」と翻訳する筈です。
尚、リカは誤解していますが、絹糸は実際には白く処理した後に新たに染色します(薄萌黄色の天然生糸で絹織物を作っても褪色してしまう)。モモは桃の薄紅色、リカは瑠璃茉莉の薄藍色を選びましたが、誰かさんが何色を選ぶかはお楽しみでございます。バレバレとは思いますが。