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第112話 恒神の思惑(捕:馬車の車台換装、次回更新予定)

 恒神様は様々な点について配慮してくれているように見えます。少数三種族を選んだ転生者は、原則としてそれぞれの種族が多い地域に転生していますし、人口希薄な場所には転生しません。但しこれはリカたちの予想とは異なり、恒神様からすれば単なる合理的な微調整に過ぎないかもしれません。

 リカは鍋島緞通を知っていたため、言語対照でタオルが「緞通」と反応してその意味も分かりましたが、森人になった転生者は「緞通?」と反応、森人以外は「絨毯?」と反応します。「緞通って何だろう?」「絨毯で顔を拭くの?」で終わった同級生が多いです。カレンは森人で且つ【紡織:第三段階】だからこそ理解できました。

 そして四人は勘違いしている点も。例えばショウくんの推測通り、モモは跳兎・駆鳥・黒毛猪・牛頭鬼・小鬼だけを解体したことがある状態で転生しましたが、この能力は【狩猟】よりも【調理】に依るところが大きいのでした。「料理ができる=魚を捌けたり鶏や兎を絞めたりできる」ですから。

 AI画像は、起重機(Polyspastos)で客車部分を吊り上げて車台を換装する模様です。交換車台や縞馬などは省略していますので雰囲気です。古代ローマから存在した巨大鼠車方式では、人間一人で1トンを持ち上げることが可能です。

※次回更新は9/19(土)を予定しています。

6件のコメント

  • スキルと、そのスキルで出来ることは説明がなくて、実際に試行錯誤して確認していくしかありませんからね。
    モモちゃんのように関係しそうなスキルを複数持っていると、どれが対象なのか勘違いしても仕方ありませんよね。
  • 桐原コウさま
     はい、【調理:第二】【狩猟:第一】の相乗効果があるために苦労せずに解体できたのでした。そして【調理:第一】だけのカレンと比較しようとしても段階と経験の差がありますから、勘違いするしかありませんでした。
  • 「絨毯で顔を拭くの?」で終わった同級生たちには笑ってしまいました。同じ言葉に触れても、種族や持っている技能によって理解できることが違うんですね。

    モモの解体も、【狩猟】だけでなく【調理】の知識が働いていたとは意外でした。現実でも、技能は一つずつ独立しているわけではなく、身につけた知識や経験が重なって、別のことに役立つ場合がありますよね。四人の推測には納得しながら読んでいたので、真相を知って「なるほど!」となりました。恒神様の配慮に見える転生先も、神様にとっては合理的な微調整かもしれないと思うと面白いです。
  • 裕邑月紫さま
     言語だけで分かってしまうと【博物学】をはじめとした学問スキルや【紡織】のような技術スキルの価値が薄れると考えました。

     言語のみだと単なる概念翻訳で「この世界ではタオルは一般的ではなく、パイル織りの元祖は絨毯だよね」と反応していて、種族の常識や個人のスキルと組み合わせることで理解度が上がるとしました!
  • 起重機、凄いですね! 人一人で1トンとか…しかも古代ローマの時代からそのスペック。
    そして、道路の敷石。これが魔法で作った石で、なる程表面が綺麗ですね。小説の設定のディティールも凄いのですが、この画像を生成するのも大変そうです…。
  • 雨包おん様
     はい、ローマの劇場や浴場など巨大建築は、起重機(ポリスパストス)も駆使して作ったそうです。そしてこの画像、涙なしには語れないのでございます。

     無料版で作ろうとするのが悪いのですが、手書きのラフをアップして「参照してください」、AI様の画像をPaint修正して「こうしてください」、複数AI様の無料枠を複数日も使い倒して、やっとここまで描いていただきました……。
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