清泪（せいな）

第二部完で第三部準備中というところですかね？ 一旦完結という形なのでレビューを書かせてもらいます。 とはいえ内容に触れるより個人的な驚きを。 この作品が短編みたいな形で公開された…続きを読む

と、大袈裟なタイトルでレビューを書いてみようと思ったけども、 辿り着く先はゴリラなので、 考えるべきはゴリラであって、 考えから外すのもゴリラである。 全てはゴリラであるが、 我…続きを読む

物書きを趣味レベルとはいえ続けているものとして、言われたら嫌だなぁと思うのが想定してない部分の「○○みたいだなぁ」。 パクリなんて強めに言われれば知らねぇよと返し、 オマージュで…続きを読む

タイトルと冒頭のノリからは予想だにしない展開が巻き起こり、巻き返し、暴れまくりで驚きながらも、笑って受け入れるしかない勢いにやられました。 ただ、 メガの上がテラなのはわかるけど…続きを読む

永遠を手にしてしまった者たちの、恋愛とも発展しそうな希望の旅路。 直接的な繋がりも消え「おとぎ話」のような高次元の存在として認識されているほどらしいが、むしろ災害みたいな扱いにさ…続きを読む

一度やってみたいという願望がよく分かる、パイ投げ。 あの相手の顔面に白いクリームぶつけるのもやってみたいし、 ぶつけられて片鼻から鼻息で吹き飛ばすのもやってみたい。 甘みから始ま…続きを読む

第8回こむら川小説大賞への参加作品として、「無限」というお題で書かれている物語。 という前提を忘れてしまうほど、冒頭から始まるSF的世界観の設定説明が面白くて、ここからどう話が転…続きを読む

むかしむかし浦島はー、 助けた亀に攫われてー、 竜宮城でバッドエンド。 からの、コンティニュー。 本当は怖いグリム童話よろしく、浦島太郎のという昔話も竜宮城悪説的な話は結構ある…続きを読む

タイトルから予想した話の内容は、 様々な仕掛けがなされた高層マンションから脱出するデスゲーム的なやつで、 それはまぁ悲惨なシーンとか書かれてしまうのだろうと身構えていたのですが、 …続きを読む

短な文章の中で、
改めて思い直しさせられることというものはあるもので、
これからは七夕を少し今までとは違う視点で迎えられる気がしました。

秋乃さんの作品ということで、 あらすじにも紹介された関連作品が関わってきて短く描かれたこの物語にも深みが出てくるのだけど、 単体で読んでみてもその言葉の端々に滲む空気から、 この人…続きを読む

序盤からフリはあるものの、
突然やってくる通り雨に重ねて、加速し変化していく物語に驚きつつも興奮しました。
夏の暑さと反比例して、冷静な戦闘描写が圧巻でした。

短く描かれた物語は、暴力的なシリアス。 夜に迫ったナイフも、取り調べする女性警官も、主人公を容赦なく傷つけていく。 世の中の冷たさと、冷蔵庫の冷たさ。 対比するようなものではなく、…続きを読む

無礼系女子をボコボコにする漫画というのが何故だかXで連続して流れてきた時期があったのですが、 ああいう腹いせと復讐と性癖を混ぜた何とも言えない塊みたいな雰囲気じゃなく、 殴る側もち…続きを読む

スポーツに詳しくないからか、あるいは詳しいと思ってるからか、野球しかりサッカーしかりアイドリング時間に文句を言う人というのは、一定数いて。 それが権力者なら、まぁなかなかな影響力は…続きを読む

レビューなんでね、人にオススメするための文とか書くべきなんでしょうが、読了後の自分の頭の中を占めるのは、 「いや、オレ、この展開、好きだわー、マジ好きだわー」 でした。 暴れる狂…続きを読む

まず、ミッシ・ツーやユス・リーといったわかりやすいノリで突っ走りだしたところでクスクスと笑え、 凶器を持ち込むという第一関門すら神頼みな豪華客船に誘い込むという無謀に笑え、 結果犯…続きを読む

水槽の内と外、金魚、ハムスター、じゃがいもの芽。 描かれる光景に考えさせられる死生観。 死んだ金魚の名前を、妹が新しく飼おうとしてるハムスターに付けようとしている──悲しみを埋め…続きを読む

静と動、そのバランスの美しさが素晴らしく舞踏として読んでも、武闘として読んでも惚れ惚れする描写でした。 リズミカルな文章を心地よく読み進めると、そこには狂うような熱と突き放すような…続きを読む

語り手となる居酒屋の女将さんの口調が愛らしくて、話の内容もあってコミカルな絵面を想像して読めました。 なので、河童が出てきてからの暴力っぷりにギャップがあって、そこに味があって楽し…続きを読む

ホラーとかサスペンスなどで閉鎖的や壊滅的なループものはよく見るのですが、 サービスとして成立していて語りの視点もループに捉えられてる側からではない、というのは面白い角度で描かれてい…続きを読む

レビューを書くうえで、『これが面白かった』とか『これが上手かった』とかを自分の言葉なりで書くのが大体なんだけど、 この作品に対しての自分の言葉というのがなかなか難しく、 ただ単純に…続きを読む

理不尽な怪異系暴力。 ”それ”が何かはわからないが、描かれる絵面は暴力的に怖い。 救済は無いし、帳消しもない。 鏡に映る張り付いた笑顔に安らぎもなく、残されるのはこびりつく悲鳴と…続きを読む

よくある話、普段ならしないような思考実験的与太話を居酒屋にて交わす。 それは羨ましくもあり、難解さに酔いが回るの早そうだなと迷惑にも思う。 シラフで読んでいても、グルグルと回る思考…続きを読む

終盤までタイトルを忘れてしまう展開で、
おおそう言えば、
と驚いたのも束の間、
良いこと言いながら簡単に殺生するなこの女子と呆気にとられ、
地雷系女子の逞しさに感心しました。

オマージュという題名、
名作アニメからイジメ問題そして配信者とリスナーの関係性による事件へと繋げる展開、
その後も続くだろう物語の締め方、
読了後「巧っ」と声に出ました。

企画のテーマに則って、間女の視点で描かれるので男女の恋愛ものに別の男が入ってきたという感覚ですんなり読めました。 BLものを過去に読んだ時にも思ったのですが、面白いのはBLしてる…続きを読む

「サラリーマンと月夜の蛍」というテーマから、まさかの蛍視点で始まる物語に驚かされました。 蛍の愛、悩むサラリーマン。 蛍が見れるという美しい自然に、サラリーマンの悩みはどの答えへ…続きを読む

まるで戦場にでも立っているかのように、その激情は愛を感じ、愛を貪り、生を掴み、愛に包まれる。 奪い、叩きつけ、注がれる、愛という暴力。 あるいは暴力と化した深愛。 もっと殴って…続きを読む

些細なことでも何かしらイライラして、何でもかんでも噛みついて来る人っていますよね。 正当性があれば納得もするのですが、理不尽な噛みつきの方が世の中は多いものです。 このバイトくん…続きを読む

狩るものが狩られるものになるのはよくある話で、けど闇バイトが闇バイトされるというのはなかなか現代的で非現実的だなと面白い感覚でした。

愛の為に舞い踊る、血みどろの復讐劇。

その円舞の果て、幕がおりた舞台には儚く切ない愛があった。

家が殴ってくる、と検索したらヒントワードみたいに「もしかしたら、愛情表現？」と出てきた。 そんな最終的な話の感想になる、異常な隣人に一番興味が湧く。 足の小指をタンスの角にぶつ…続きを読む

暴力は奪うばかりで、取り戻せるものは無い。
けれど、暴力の報いは暴力で。
ただ失った過去よりも、これ以上失わない未来の為に。

ある日、森の中、出会った殺意。

短編ながらも映画を見たような読了感。 格好いい、と何度と思わせてくれる数々の描写。 風、がキーワードとして展開されるのも西部劇の雰囲気にめちゃくちゃ合ってて良いですね。 銃撃戦…続きを読む

あ、ソレ♪とお笑いに見える状況で、痛々しい制裁が行われるさまに、背筋に冷たいものが──いや、ソレが縮小する感じが。 針は文字だけでもマジ、痛そう。 サレ妻あるならそのパターンも…続きを読む

この物語の怖さは、あくまでもログアウトで、あくまでも”社会的”透明人間であること。 ログは抹消されるがそれで終わりではなく生き続けていくことになるのが、何より怖い。 人生のやり直…続きを読む

作中で表現されるものが性的なので、 例えばこれが造られた生命ではなく、 AV鑑賞でも風俗通いでも、 直接見られたら引いちゃうタイプは引いちゃうし、 暴力的な話で言うなら、 店員に怒…続きを読む

レビューを書くにあたって、 螺旋とは、と検索したところAI回答が何故かねじについての辞書を表示したのだけど、 ねじ： 物を締めつけるのに使う、らせん状の溝が刻んであるもの。それに…続きを読む

専門職の会議から始まる物語、そこへちょこちょこ顔を──いや、声を出してくる津田健次郎。 夏の大三角形みたいな会議の様子は、その恋愛事情も比喩してるみたいで、そこにも声を出してくる…続きを読む

秋乃さんのパーフェクトシリーズの盛り合わせということで、まず文量が凄いことに。 牛丼、親子丼、天ぷら丼、ネギトロ丼、色々乗せたよってぐらいの底の見えない大容量に、食べても食べても…続きを読む

歪んだ愛情の形として暴力を振るわれるものと、パンチングマシーンが欲しかったもの。 ゲーセンに置いてあるパンチングマシーン好きだったなぁ、と冒頭の語りに哀愁を感じた。 二人の歪な…続きを読む

大暴力小説大会を主催している作者、という前提で読まさせてもらってるので、まずはこの作品がその立場としてお見事すぎるなと感心しました。 暴力を受ける者、そして暴力を振るう者の一歩進…続きを読む

ポストアポカリプスのサバイバル暴力短編。 そこへ加えられるひと味、ふた味。 HPという独特な設定が面白い。 あと自称インドア派体力無い人物が、六本分もへし折れるまでバットで戦…続きを読む

初っ端から一人称視点で色々と連呼してますが、当人は自分の拳術について語っているだけで至って真面目です。 好きなのは、二話目が ナレーション（地の文）の例え方がちょっとおかしいシリ…続きを読む

すっかり『そういうモノ』を読み過ぎていたせいで、主人公が常人には理解できないタイプのサイコパスという話なのかと思いましたが、 実は身近な起きてそうな深刻な問題でしたね。 「おかし…続きを読む

ウェスタンな世界観のハードボイルド作品。

二の舞を演じた、などと軽くあしらえない受け継がれる『生き様』と『死に様』。


読了後、改めてタイトルを見てお見事だなと拍手。

復讐を果たすためのタイムリープやら、殺人を暴くためのタイムリープやら、そういったものは数見て来ましたが殺人を繰り返すためのタイムリープというのは新しくて面白いですね。 タイムリー…続きを読む

ボーイ・ミーツ・ガールズ、というタイトルと冒頭のテンプレパロディから、 これは『転校生』の女の子がハチャメチャして主人公が振り回されるタイプのやつか、 と読み進めたら予想の斜め上の…続きを読む