概要
いいか、おれのようになるなよ。
殺し屋のジムは死にかけていた。思い出すのは駆け出しの頃に倒した同業者の言葉で……
第2回大暴力小説大会参加作品。
第2回大暴力小説大会参加作品。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!暴力と哀愁
アリキアの木々の下に眠る
鏡のように穏やかな湖
その木々のほの暗い影の中で
治世を司るのは恐ろしい祭司
人殺しを殺した祭司であり
彼もまた殺されることだろう
"初版 金枝篇 上 (ちくま学芸文庫)"(J.G.フレイザー, 吉川信 著)
映画『地獄の黙示録』、マーロン・ブランド演じるカーツ大佐が枕元に置いていたのが金枝篇。確か、上記の詩もセリフとしてあったと思う。儀式、犠牲、継承が殺し合いという形で行われている、というのが冒頭の詩の内容である。
本作品もまた同じである。金の枝ではなく拳銃を。木々のほの暗い中ではなくコンクリートジャングルだが、殺し合いが重要な要素として行われる儀式という…続きを読む