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【魔導士物語】第三十二話「釣り餌(つりえ)」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/822139838268493160

そんなわけで、第三十二話です。

今回は『幻獣召喚士3』の「龍の依頼」の章を読んでいると、背景がよく分かります。
覚えている人にとっては、白龍、山ゴブリン、カルモディ村、オリバー爺さんなど、いずれも懐かしい名前ですね。

コルドラ大山脈の南端は、ちょうど釣り針のように湾曲しています。
そのポケット地帯が夜森になっているわけです。
東側の山脈を超えると、王国の南部(赤龍市の西端)につながります。
山脈の西側、釣り針の針先にあたる部分に、古代トルゴルの征服王の洞窟があります。
『幻獣召喚士』の地図を参考にしていただければ、イメージが掴みやすいと思います。

https://36646.mitemin.net/i636474/

この地図も、『魔導士物語』用にアップデートしないといけないのですが、なかなか手が付けられません。
というのも、割といい加減に作ったせいで、すでにあちこち矛盾が発生しているからです。
物好きな読者さんが作ってくれないかなぁ……(遠い目)。

夜森の開拓村ですが、王国の辺境で新たな村を開く場合、莫大な初期費用は大貴族、大商人、大地主などの富裕層が出資しています。
新村の親郷となる村も、一定の割合で出資するのが普通ですが、いずれにしろ、民間主導で開発が進められるわけです。

これに対して、帝国ではすべて国家が初期費用を負担しています。
何しろ開拓に応募する者たちは、貧農の三男坊以下ですから、財産など持っていません。
体一つで参加しても、家の建材や向こう三年間の生活費が、国から保証されているので、どうにかなるわけです。
ただし、その三年間で、どうにか自給できるだけの農地を確保しないと、破産して夜逃げするしかなくなります。

自給可能となってからも、そこから免除されていた納税が始まりますから、生活は非常に厳しくなります。
新生カルモディ村は、まだ開村して十年余りですから、開拓第一世代が働き盛りで、貧しいながらも意気軒昂な活気にあふれた村となっています。

そんなわけで、次回は処女の匂いを発するエイナという餌に、夜森の貴婦人が引っかかるのかどうか、というお話になります。
どうか次回をお楽しみに!

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