色葉充音

うちのお兄様はシスコンである。私が婚約するなんて伝えられるわけがなかった。 お父様たちから口止めされて早三ヶ月、婚約式まで残り三日。本当に、このまま何も言わずにいて良いのか？ …

一番最初の記憶《ストレージ》は、私の顔を覗き込んだモノクルをかけた男性がくしゃりと泣き笑いしていたこと——。 AIoid（アイオイド）。それは、AIでも人でもない存在。 そんな…

お兄様と私に血のつながりというものはない。 死にかけていた私を拾い、この木々に閉ざされた山奥の家で今日まで生かしてくれたのはお兄様だった。 いつしか私は、お兄様のことを「お兄様…

王国のとある貴族の令嬢・メイベルには、仲のいい5歳年上の従兄弟がいる。 メイベルが10歳の時、彼は突然こう言った。 「ご機嫌だね？　何を考えていたのか、『お兄様』に教えてごらん…

おめでとうございます！　アイラ・クロフォードさん、あなたは、『キスしたら終わる小説』の主人公に選ばれました！ ＊＊＊ 「1分で読める創作小説2025」応募作品

「きみ」のひとつ年下の幼なじみ——藍咲（あいさ）は「きみ」とごっこ遊びがしたいらしい。 どこか抜けていて、どこか遠回しな伝え方をしてくる、笑顔が可愛い幼なじみ。 彼女に片思い中…

永い時間を過ごす兄弟が生きる理由を見つけるまでの物語。 ＊＊＊ 以下はこちらの兄弟作品です。片方だけでも十分楽しめるものとなっています。 『瑠璃色の夜明け』 https:/…

この学校には5つの【禁断】がある。それを破ると、何かひとつを失うらしい——。 そんなうわさなんて、わたし——深町伊都（ふかまちいと）には縁のないもの、……だったはず。 だけど唯…

異能を持っているだけで、傷つけられる。——それがこの世界の『現実』だ。 ものを宙に浮かべることができたり、他人の能力を数値化することができたり、はたまた未来を視ることができたり…

これは目と目が合ったら恋に落ちちゃったパターンかしら？ アタシには腐れ縁の親友と可愛い後輩ちゃんがいるわ。二人とも、うちのキャンパスの美男美女だって人気でね？ 大手おもちゃ…

明日、午前零時に死のうと思う。 ワープロにそんな書き出しを残して、誰もいない家を飛び出した僕。 しかし、現実はそう都合良くできていない。 これは生きることに囚われた僕の、偽りの…

こんなこと書いたのは今日が父の日のせいです。絶対に。間違いなく。 これ公開するにあたって一応パパ（と母）に読んでもらったんですけど、私と弟が小さいころにちゅっちゅしたかった（も…

飛べない僕は、病室という名の鳥籠に囚われている。 ＊＊＊ 「カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】10首連作部門」への応募作品です。

詠んだ順に投稿しています。 「カクヨム短歌賞【ナツガタリ’25】1首部門」への応募作品たちです。

「デートだー！」 「あなた……、デートだなんて微塵も思ってないでしょう？」 「あ、バレました？」 そんなやり取りをしていたはずなのに、どうして私は落ちたのかな。 200歳以上離…

僕には、あのひとりで輝く白い月に触るという夢がある。 ＊＊＊ ※自主企画「エピソードタイトル「月の光はレモンの香り」指定での掌編小説、お待ちしています」参加作品です。

お嬢様第一な無表情がデフォルトの執事と、そんな執事にだけは甘えられるお嬢様の、とある日のとある朝のお話。 ＊＊＊ いつか、もしかすると、結ばれるかもしれない二人。最高にてぇて…

優等生として笑顔の仮面を被るのが日常となっている糸井多希（いといたき）。彼女が親の再婚によって転校したのは私立のお嬢様学校だった。 そこで担任として紹介されたのは糸井桂（いといか…

白石朱音（しらいしあかね）と波留凪無（なみどめなぎな）は良き推し活友達だ。 二人で推しについて語り合って、二人でグッズを見せ合いっこして、二人で配信を見て……。 その合間に、二…

2月14日ですね。「推しに告白してもいい日」らしいですよ。 バレンタインっぽい何かを書こうと思ったのにどうしてこうなったのでしょうね。 「もはや面白い」感じになっているエッセイで…

貴女様の時間は、この手から簡単にこぼれ落ちてしまうほどに短い。 永遠の時間を生きる私は、貴女様に全てを捧げたいのです。 どうか、この私にご命令を。この私と魂の繋がりを。 世界の…

クリスマスが好きになれない『先生』と、空から降ってきた少年『スノウ』のクリスマス《奇跡の日》の物語。 ＊＊＊ 5日遅れですがクリスマスな短編です。 ※「カクヨムコンテスト1…

『わたし』、帰宅途中でトラックに轢かれました。 死んだはずなのに思考できてる……？　あれれと思ったその時、右耳近くからイケボが聞こえてきて止まったはずの心臓がトゥンク。 まぶたを…

人類が滅亡して100年。あなたが消えて100年。わたしはあなたをおもう。死んだ世界に呼吸をさせる。 ※「カクヨムコンテスト10【短編】　ファンタジー短編部門」への応募作品です。

ここは九州のとある田舎にある「cafeユーニ」。六月一日——今日オープンの古民家カフェだ。 開店早々、一番にやってきたのはがっしりとした体型のいかつい男性。注文したのは花と氷をイ…

色葉みと（わたくし）がカクヨムコン10を頑張りたいっていうエッセイです！ 頑張っている様子とか色々考えている様子とかを書くと思います。 ノリと勢いと余裕は大切ですね。（セルフツ…

妖怪が視える大学生、橘葉鳥（たちばなはとり）は悪夢に悩まされていた。 そんな中、葉鳥は、祓屋の桐生イセ（きりゅういせ）と三上藤（みかみふじ）、そして妖狐の瑞花（ずいか）と出会う。…

祠は意図的に壊すものですか？ 　一般的な感じ→壊してはいけません。意図的なんてもってのほか。 　この小説の主人公（黎犂／れいり）→バキッ！　「……あ、やべ（棒読み）」 ※1　祠…

学校に行けない僕とパワーをくれたユキちゃんの、桜の季節の物語。

黄泉鏡、またの名を黄泉向／黄泉叶という。

本来の神様と本当の神様ととある人の子の物語。 ＊＊＊ カクヨム甲子園創作合宿　第3回テーマ「発明」で書きました。なぜかこうなりました。

シャーロット・フェイバリット、17歳。フェイバリット公爵家長女。 訳あって14歳の頃まで暮らしていたホワイトレイ辺境伯家から縁談が来る。 相手はレヴィ・ホワイトレイ、シャーロット…

学問が得意だけど友達がいない少年アリスが出会ったのは、綺麗だけどどこか変わった少女リリ。 なんだかんだで意気投合した二人は毎日のように話すようになる。 ある時リリは「もう会えない…

朝を夢見る『なまけもの』と夢を与える『かわりもの』の物語。

小学3年生の秋頃、友達と遊んでいた時の話。

気づいたらネットスラングの『笑う』とか『面白い』とかを担当する言葉に転生？していた主人公、奈間笑御手伊（なまえみてい／某SNSでのアカウント名）のちょっとした物語。 思いつきと…

かなり皮肉っぽくなりました。 普段ならかかるストッパーのようなものが外れた状態（深夜2時半ごろの深夜テンション）で書いたものです。 キャッチコピーの通りです。 いやしかし、『大…

これは僕なりのコミュニケーション術。 臆病な自分を守るための優しさの話。

『僕の罪』 それを持っていたがため、知ってしまった僕の罪。 『私の罪』 生まれ落ちた私の罪、知らせてしまった私の罪。贖い、犯すその罪は、終わることを知らないだろう。

恋と愛を花で。 第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト　【短歌の部】二十首連作部門応募作品

6月6日（昨日）は兄の日ということで、ショートショートを書きました。 シスコン兄が妹を追って異世界へ行くまでの物語。 妹もブラコン説があったりなかったりします。 ※この作品は…

AIが選んだ相手とマッチングし、一夜限り音声で会話ができるスマホアプリ「サガリバナ」。 失恋の立ち直り方について調べていた私は、偶然それを見つけ、使ってみることにした。 「まさ…

目が覚めると見知らぬ天井、見知らぬ部屋。 知らないのはそれらだけでなく自分の名前を始めとした様々な情報だった。 側に居た保護者と名乗る男性によれば、私の名前はエヴァ・クレプスクル…

ふと思いついた詩を投稿していきます。 ダークな詩が多いと思います。

「死ぬのが怖い」 眠れない夜、考えてもどうしようもないことをつい考えてしまいました。 これは、自分を落ち着かせるために、出来事と心を記録するために書いた、長いながい夜の話。

完全なるノリと勢いで書いた猫の日エッセイ（？）です。 猫アレルギーがある筆者的に猫愛を語りました。

2月14日、……そう。バレンタインです。 これは、スーパーの一画でバレンタインにはお構いなしに日常を送っているチョコたちの物語。 ※完全なる深夜テンションで書きました。

【不定期更新】 世界的に有名な某SNSで知り合ったななとゼロ。 2人の間で需要と供給が一致したため、お互いに「ゼロ兄ちゃん」「なな」と呼び合うネットの兄妹となった。 ある時、…

秘密というお題で書いた物語です。

危機一髪のお題で書いた物語です。フィクションです。