長く書き続けてきたつもりでしたが、最近になってようやく「生死観」と「死生観」という言葉の差に気づきました。
辞書的な意味では大きな違いはないのですが、順序が入れ替わるだけで、背景にある文化の色合いが滲み出てくるように思います。
生を先に置くのか、それとも死を先に置くのか――今まで深く考えたことはありませんでした。
私自身にとっては、どちらも同じくらい大切です。あくまで個人的な考えですが、生きている間は「善悪」にあまりとらわれるべきではないと思っています。それらは時代の移ろいとともに変わっていく概念だからです。
ひとりの物語を聴く者として、そして紡ぐ者として、私は自分なりの答えを探し続けていきたい。気になった文献もいくつか見つけたので、時間のあるときに少しずつ読んでみるつもりです。