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ランキング巡回ログ #13 ~主体性のない主人公は成長できるのか~

誰かに与えられた目標でも、人は本当に成長できるのだろうか。


今日は、以前ランキング巡回で読んだ作品を紹介したい。
過去におすすめした作品について、一読者としての率直な感想を語ろうと思う。

『王国一の美女と結婚してみせろと幼馴染に言われたので、真面目に自分磨きをしていたら女性を沼らせてしまった件』
https://kakuyomu.jp/works/822139842616289780

この作品は、追放成り上がり+ヤンデレハーレムという、いま流行のテンプレを組み合わせた作品だ。
私自身ヤンデレ作品は好きなので、もちろん読み始めてみた。


物語は、主人公が幼馴染に裏切られるところから始まる。
そして皮肉にも、その幼馴染から言われた言葉――

「王国一の美女が放っておかない男になりなさい」

これをきっかけに、主人公は自分磨きを始めることになる。

姉からの助言を受けながら努力を重ね、少しずつ成長していく。
そして気がつけば、周囲の女性たちを沼らせていく。


テンプレとしては非常に分かりやすく、読みやすい上昇曲線の物語だ。

ただし、この作品で少し気になる部分もある。
主人公の主体性の弱さである。

そもそも主人公が幼馴染に裏切られた理由も、彼が幼馴染に盲従していたことが大きい。
そして裏切られた後も、自分の目標は幼馴染に言われた「王国一の美女」という言葉から始まっている。

なぜ美女なのか。
外見の美しさはそこまで重要なのか。

現時点では、その動機が主人公自身の意志として語られているわけではない。
主人公の価値観が見えないから没入しづらい。

さらに、自分磨きの方向性も姉の助言に従って進んでいく。
努力はするし、有能でもある。だが基本的に他人の言葉を素直に受け入れて動くタイプの主人公なのだ。

とはいえ、この「主体性の弱さ」こそが、この作品の期待感にもなっている。

有能で優しく、努力もできる。
しかし主体性はあまり強くない。

そんな主人公が、成り上がっていく過程でどう変わっていくのか。

与えられた目標に従う「選ばされる男」から、
自分の意思で人生を決める「選ぶ男」になれるのか。

そこがこの作品の一番の注目ポイントだと思う。


私のおすすめレビューでは☆2をつけている。
https://kakuyomu.jp/works/822139842616289780/reviews/822139844823165096

主体性の弱さは好みが分かれる部分だと思うが、
ヤンデレヒロインとのハーレム展開など、流行要素はしっかり押さえている。

テンプレとして楽しむこともできるし、主人公の成長譚として読むこともできる作品だ。
ヤンデレ系ハーレム作品が好きな読者には、十分おすすめできると思う。


ランキング巡回をしていると、こういう“主人公の変化”に期待したくなる作品にも出会う。

さて、次はどんな作品に出会えるだろうか。
今日もまた、ランキング巡回の続きだ。

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