• 詩・童話・その他
  • エッセイ・ノンフィクション

【写真のお部屋】 薄紅の真ん中



今から3週間くらい前。
「尖った鉛筆のような固い蕾」に会いにいきました。

   また、会いに来るね。

そう言っておきながら、
まだ会いに行けていませんでした。

   あの固い蕾は、もう咲き終わってしまったのかしら……。

少し申し訳ないような。
でも、あの固さだったしなぁ、と半信半疑のまま
同じ公園の、同じ枝へ 今日、会いに行ってきたんです。
3週間前と同じ青空の日。

寒い地域とはいえ、
さすがにもう桜は咲いていないかも、と思っていたのですが。
なんと。
かわいらしく咲いていましたよ!

薄紅の花たちが。
蕾との約束、果たせてよかったー。


見上げると、ぼんぼりみたいな八重桜。
あの時はわからなかったけれど
君は八重桜さんだったんだね。


この枝のお花がそうなのかはわからないのですが
調べてみると、桜の塩漬けは八重桜で作るそうなのです。

・うずくまるように固く閉じた蕾の奥で
 まもなく爆ぜる春が、静かに息をしているのを感じさせ

・たわわに咲いたぼんぼりのような薄紅の花で、心を和ませて

・塩漬けになって、桜湯やお菓子のトッピングなどでも楽しませる
 ……しかも、美味しい。


八重桜さん。
あなたは一体どんなポテンシャルの持ち主なのですか!


と、こころの中で叫びました。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する