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第二十六回【世界観設定】精霊教②〈六精配置図〉「△▽○」

読者の皆様、作者の皆様、ごきげんよう!

『自由のアリア』トップオタ兼作者のカラノニジです!

今回は予告通り、こちら!


〈六精配置図〉
(図がどーん!)


……なんか線多くね?


ご安心ください!
この図、見た目ほど複雑ではありません。

まず六つの属性には、それぞれ一つずつ、その属性にしかない〈固有特性〉があります。

光は〈秩序〉。

火は〈破壊〉。

水は〈流動〉。

風は〈循環〉。

地は〈自然〉。

闇は〈死〉。

例えば火属性なら、単純に「炎を出せる属性」というより、その根っこに〈破壊〉という性質がある。

闇属性なら〈死〉。

だからアリアちゃんの闇魔法は、影を操って敵を縛るだけではなく、細胞を殺して再生させるという、どう考えても健康に悪そうな治癒魔法にも使えます。

第二十回で説明したアレですね!

では、固有特性だけで魔法の性質が全部決まるのか?

というと、ここからがこの図の本題。

属性同士には〈共有特性〉があります!

これ、二属性を混ぜると急に新しい効果が生えるという話ではありません。

例えば光と水の間にあるのは〈浄化〉。

つまり光属性にも、水属性にも〈浄化〉という性質が含まれている。

光だけでも浄化魔法は使えるし、水だけでも使える。

二つの属性が同じ性質を一部共有しているから〈共有特性〉です。

以前、治癒魔法の解説で、

地──〈収束〉──光──〈浄化〉──水──〈生命〉──地

という謎の三角関係を出しました。

光・水・地の三属性は、一つの三角形を作っています。


これが△グループ

創造の〈構生相〉の三精です。

お、覚えなくていいです!!
△グループでいいです


光と地が〈収束〉。

光と水が〈浄化〉。

水と地が〈生命〉。

この三つは治癒魔法との相性がめちゃくちゃいい。

光なら〈収束〉で傷を塞ぎ、〈浄化〉で悪いものを取り除く。

水なら〈浄化〉と〈生命〉。

地なら〈生命〉と〈収束〉。

だから光、水、地のどれでも治癒魔法が成立するわけです!

「回復魔法=光属性」

ではありません。

同じ怪我を治していても、何をどう利用して治しているかが違う。

ニーコが光と地のダブルなので、自分の肉体修復に関してバカみたいな適性を発揮するのも、この辺の属性相性がかなり噛み合っています。


そして、六芒星には当然もう一つ三角形があります。

火・闇・風。

▽グループ

〈還帰相〉の三精です。

お、覚えなくて(略



火と風が〈発散〉。

火と闇が〈変質〉。

闇と風が〈欲望〉。



急に物騒!!

特に〈欲望〉。

なんなんだお前。


他が「収束」とか「循環」とか真面目な顔して並んでるのに、急に感情を持つな。

*この部分は解釈によって〈風化〉だったり〈劣化〉だったりします。



〈発散〉についてはすでに本編でかなり露骨に使っています。


第五章のグリフォン戦!

グリフォンが纏っていた『風の防護』に対して、アリアちゃんは火属性の〈エンチャント・フレイム〉で強引に突破しました。


この世界における魔法的ルールを解説しましょう!

〈対立属性〉
例えば、光と闇、火と水がお互いに打ち消し合う。
……というのはなんとなくイメージがつくと思います。


同様に〈共有特性〉も干渉し合います。

火属性と風属性はどちらも〈発散〉の性質を共有しています。

ここで風の〈循環〉によって作られた『風の防護』。
それに対して、アリアちゃんは火属性を付与。
共有する〈発散〉の効果によって、風属性の領域に割り込んで干渉し、防護を散らした……ということです。


わかるようなわからんような……?


とかく魔法同士は何やかんやで干渉し合うということです。
フィールでお願いします。





火と闇の〈変質〉もアリアちゃんとは非常に相性がいい。

火と闇を同時に剣へ纏わせる〈エンチャント・ダーク・フレイム〉なんかは、まさに彼女の二属性の共有特性をそのまま叩きつけるような魔法です。


六芒星の中にある二つの三角形で全部かというと――。


なんか外側にもあるーーーっ!?

なげぇよ!


外周で隣り合っている属性にも隣接特性があります!

光と火の〈顕現〉。

火と地の〈鍛錬〉。

地と闇の〈還元〉。

闇と水の〈沈静〉。

水と風の〈適応〉。

風と光の〈伝播〉。

ぐるっと一周!○!

『六精環』『アニュラス』!

これも全部、それぞれ二属性が共有している性質です。

〈鍛錬〉なんかは分かりやすいですね。

火で熱し、地に属する鉱物を鍛える。

〈還元〉なら死したものが大地へ還る。

〈伝播〉なら光も風も、何かを遠くへ伝えていく性質を持つ。

そんな感じで、六大属性は「炎」「水」「風」みたいな見た目の現象だけではなく、その奥にある性質によって繋がっています。

で。

ここまで数えてみましょう。

一つの属性から見ると、同じ三角形の二属性と繋がっている。

外周でも二属性と繋がっている。

あと一属性余るじゃん?

いますね。

真正面に。


軽くフライングして出てきていましたが、これが〈対立属性〉です。

光と闇。

火と水。

風と地。

この三組は、六精配置図の対角に位置しています。

共有する特性を持たず、逆に互いの性質を打ち消し合う関係です。

火に水をぶつける。

まあ、分かりやすい。

光と闇も、片方が強くなれば片方が薄れる。

風と地も、動き続け循環するものと、その場に留まり形を成すもの。

〈対立属性〉がぶつかる際に中央の無を通過するから魔法効果が消えてしまう。

というのが〈六精配置図〉の解釈です。


こうして対角の属性同士は、配置図の中でも正反対に置かれています。

つまり、この〈六精配置図〉。

六属性から適当に二つ選んでみても、必ず何かしらの関係があります。

親和する共有特性。

外縁の隣接特性。

あるいは対立。



では最後に。

真ん中にいるアイツ。

前回、六精から追放されていると説明した〈無〉のレイです。

レイは、この六属性の関係から完全に外れています。

他属性と共有する特性を持たず、対立属性もない。

代わりに〈無〉だけは、

〈虚無〉

〈概念〉

〈有形〉

という三つの独立した特性を持っています。

一人だけルール違くない?

まあ、だからこそ六大属性の中に入らず〈スキル〉として扱われているわけですが……。

念動力や鑑定、闘気やら何やら、スキルと一括りにされている能力がやたら雑多なのも、この辺が関係しています。


六大属性の現象に当てはまらない。
解釈するのに余った区分不能を無属性、スキルとしてまとめて投げ込んでいる。

雑な扱いです。


というわけで!

これが〈六精配置図〉の全体像です!



複雑ではないと言ったな?

あれは嘘だ。



光、火、水、風、地、闇。

六つの属性それぞれに固有の性質があって、他属性とも性質の一部を共有している。

だから同じ属性でも、術者によって全然違う魔法が生まれる。

そして二属性以上を使える人間なら、それぞれの性質を組み合わせてさらに変態的な魔法を作れる。

こうして見ると、ジーンが水と光でレンズ作って透明になったり、アリアちゃんが闇で回復したりしているのも、

「作者がその場のノリで属性を増やした」

わけじゃないんですよ!!

ちゃんとあるんですよ!

設計図が!!


……後から埋まった線が一本もないとは言っていません。

設定とは育つものです。


この〈六精配置図〉を国土にまで拡大解釈したヤベェ国。エステルの故郷、〈エトノーシア法国〉についてもいずれ解説します!


魔法の相性図を見ながら、

「これ国の形にしたらウケるやろな……」

って思った奴が千年前にいたらしい。



引き続き『自由のアリア』をよろしくお願いいたします!!

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