• 異世界ファンタジー

第二十四回【世界観設定】魔法体系②「属性が多けりゃ強いのか?」


読者の皆様、作者の皆様、ごきげんよう!

『自由のアリア』トップオタ兼作者のカラノニジです!

前回は、この世界で使われている不思議パワーが、光、火、水、風、地、闇の〈六大属性〉と、そのどこにも属さない〈スキル〉に分けられているというお話をしました!

今回はその続き。

どうしてアリアちゃんは火と闇が使えるのに、ガロードは風しか使えないのか。

逆に、なぜジーンとニーコは同じ光属性を持っているのに、使う魔法が全然違うのか。

その辺りを解説していこうと思います!

属性魔法を使うためには、その属性に対する〈魔法適性〉が必要になります。

この適性は、基本的に生まれつき!
生まれ持った資質です。

才能至上主義だとか血統主義とか言われても生まれ持ったものというのは存在します。

火属性に憧れて、毎日焚き火へ手をかざし続けても、努力と根性で炎が出るようにはなりません。


後から新しい適性に目覚めたという例も、まったく存在しないわけではありませんが、普通に暮らしていれば一生お目にかからないくらい珍しいことです。

ですので大抵の人は、生まれた時に配られた属性で一生やりくりしていくことになります。

ファンタジーにあるまじき夢のなさですね。
初期装備変更不可!
リセマラもありません!



では、属性をいくつ持っている人が多いのか。

数字はあくまで大体の目安ですが、一つの属性に適性を持つ〈シングル〉が全体の大多数。

二つ持っている〈ダブル〉になると、およそ百人に一人。

三つの〈トリプル〉ともなれば、およそ百万人に一人以下とか……。

四つ以上の〈クアトロ〉は、歴史上の英雄やら怪物やらと一緒に名前が残るような存在です。

六……?
身体が爆散するんじゃないですかね?(テキトー)


……んー?

アリアちゃんは火と闇のダブル。

ジーンは光と水のダブル。

ニーコは光と地のダブル。


百人に一人、めちゃくちゃいるな?


排出率詐欺ではありません!


小学生の学年で50m走を6秒内に走れるのはそんなに多くない。
だけど、サッカー部やら野球部に限ればそれなりに居る……。


みたいな話です!!


(余計に分かりにくいか?)


本編で描いているのが、冒険者や軍人、魔法使いといった、そもそも魔法の才能を持った人間が集まりやすい場所だからです。

そりゃそうだ。



ちなみに、六大属性の適性を一つも持たない人も存在します。
当然ながら、町へ出れば商人も農家も職人もいますし、派手な魔法とは縁のないまま一生を終える人も大勢います。


本編で言えば、エステルですね。

エステルに何かあるか……うーん。

武器は愛嬌!
防具は悪運!

一人だけギャグ時空に生きる彼女は、すでに十分強力なのかもしれません。



話が逸れましたが、本編の登場人物が、全世界の平均ではないということですね!


そして、ここが重要なのですが――。


〈魔法適性〉が示しているのは、その属性の魔法を使えるかどうかだけです。

火属性の適性を持っているからといって、誰もが巨大な火球を飛ばせるわけではありませんし、光属性だから全員が治癒魔法を使えるわけでもありません。


適性属性が多ければ、その分だけ強い!
……とも限りません。


たとえばガロード。

彼が持っているのは風属性一つだけです。

それでも、索敵の〈リード〉、消音の〈サイレス〉、攻撃の〈エアブロウ〉、防御の〈エアシールド〉〈エアクッション〉などなど、風属性だけで大体のことをやってのけます。

器用ですね。
最後には味方ごと全部吹き飛ばしますが。


対して、ジーンは光と水の二属性持ち。

希少なダブルではありますが、魔力量も魔法の威力も、それほど高くありません。

強烈な光線をぶっ放したり、大波を起こして敵を押し流したりはできない。

治癒魔法だって使えません。

その代わり、繊細なコントロール技術は高い。

水で小さなレンズを作り、光の屈折を細かく調整したりも出来る。
そうして編み出されたのが照準を補助する〈レティクル・プリズム〉や、姿を透明にする〈ミラージュ〉です。


同じ光属性を持つニーコは、壊れた自分の肉体を修復することにかけては天才的です。

腕が折れても治す。
傷が開いても治す。
ところが他人を治そうとすると、うまくいかない。

ジーンとニーコは同じ光属性を持っていますが、使える魔法も、その得意分野も、見事なくらい別物です。


と、このように、同一属性内でも個人の資質や精神性によって、得手不得手が生まれるわけです。


じゃあ属性ごとに何ができて何ができないのか。


それを大まかにまとめたのが〈六精配置図〉です。


前回の画像ですね……!
これは結構なボリュームなので独立して解説します。



魔法の強さを決めるものは、適性の数だけではありません。

本人が持っている魔力量や、一度に放出できる出力、細かな制御力、覚えている知識、それまで何を練習してきたのか。

そういったものが絡み合って、ようやくその人の魔法になります。


二属性を持っていても、どちらもロクに扱えない人はいるし、一属性しかなくても、
果ては六大属性に適性がなくとも、〈闘気〉など〈スキル〉の扱いだけを研ぎ澄ませて怪物じみた強さに到達する人もいる。


もちろん手札の種類が多ければ、できることは増えるのは事実です。
しかし、手札を持っているだけで勝てるほど、世の中は親切ではありません。

魔法適性はあくまでも出発地点。

適性を持っていることと、その人物が強いことは別問題です。

いくつ属性適性を持っていたとしても、水はコップ一杯、火はライター、風は息を吹き掛けるくらい……とかでは、実戦で使い物になりません。


ガロードが〈シングル〉だからといって、アリアちゃんたちより魔法使いとして劣っているわけではない。

むしろアイツの風魔法に巻き込まれた被害者の数を考えれば、説得力は十分ですわね。


それでは皆様、引き続き『自由のアリア』をよろしくお願いいたします!

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