リス（lys）

日記、独り言、思い出、白昼夢。 誰にも聞こえていなくても構いません。 返事があったらすこし嬉しい。 言いたくて言っているだけなので。 聞きたいところだけ、聞いてください。 あなた…

友人が、数年ぶりに連絡を寄越した。 軋みを上げて、列車は走る。

天鵞絨（びろうど）色は、暗い青みの緑色。 夢の断片を掌編に。 全部が嘘で、きっと、意味も無い。 末尾に❖記号付きの話は、悪夢だったり不快な描写があるかもしれません。 各話に繋が…

自作短歌 「……待ってるよ　いつまでだって待つけどさ クワガタの世話は誰がするの？」 こちらをベースにした物語です。 言葉にできない想いを抱えた二人の、静かな物語。 クワガタ…

高身長/細身/スーツ/革手袋/敬語/無口/内省的 屋敷の主である『私』は、ある肌寒い夕方、血だらけで路地裏に座り込む青年を見つける。彼は偽名を名乗るが私は気付かないふりをして…

何の変哲もない、私の日常。

温室の中で、ニコニコ笑う彼と話す。 ずっとこうしていつまでも、彼と話していたかった。

🐻 コメント欄を見る前に読んでくださいね。 ミステリー週間最高7位 日間最高5位ありがとうございました。 （4/20 表現一部修正）

憂鬱なぼくは、お気に入りの深緑色の傘を差して豪雨の夜を歩く。 雷から逃れるために飛び込んだ公園の東屋。そこには、俯いて座る端正な顔の男。 この男の名前や職業、あまり目を合わせよう…

『そもそも、流星群って……なに？』 残業が長引いた夜、「私」は思い立って公園のベンチで夜空を見上げる。 今日は確か、流星群のピーク。 ぼんやりと空を見上げていると、見知らぬ男…

大水槽、クラゲの水槽、深海生物の企画展、生態系の解説。穏やかな平日の水族館。 同僚の彼と話しながら、深海に、生命に、思いを馳せる。 でも彼の……淋しげな、意味深な態度は、何なんだ…

恐竜の化石、生き物の剥製、生きた化石、昆虫の標本。同僚の彼と話しながら、ふたりきりでゆっくりと見て廻る。 金曜日の昼間、誰も居ない博物館。 恋愛物が好きな方も苦手な方も、楽し…

記憶喪失ミステリー。 舞台は病室。 登場人物は、私と、彼と、看護師。それだけ。 ミステリー日間最高18位ありがとうございました。 気に入っていただけたら幸いです。 恋愛物が苦…

この物語単体で楽しめます。 長編『執事カミロ・レヴァンテの決断』に登場する人物の目線から、物語の雰囲気や主人公たちについておおまかに語られています。 執事カミロ・レヴァンテの決…