「Ｕ２４杯」を含む小説

第2回カクヨムU-24杯の選考委員の一人として選んだ作品の感想を紹介します。 書ききれなかった選考の過程や作品の特徴などを、私なりの視点でまとめました。 若い作家たちの多様な物語…

どっちかっていうとそっちのほうが呪いじゃんって、私は思うよ。

第2回カクヨムU-24杯大賞 中学陸上競技「走幅跳」の魅力に取り憑かれた、ひとりの少女の物語。 夏風中学の一年生、戸田つばさは、入部する部活を胃をキリキリさせながら悩んでいた…

第2回カクヨムU-24杯大賞受賞作品 ――その年の四月は、息も白む程に凍えていた。 「私たちを嘲笑うようなこの冬が大嫌いなの」 「いつまで経ってもずっと、寒いままなんだ」

第2回U-24杯大賞作品 緊急事態だと103号室に住むサブに報告を受けた。 そこで報告されたのは俺の彼女の「死」だった。 容疑者は5人───その5人以外ありえなかった。 なぜな…

記憶をなくした私が辿り着いた、誰かを想い、繋がるための恩送り。

　サラリーマンの会津稔が殺害された。捜査一課の刑事・南條は娘の愛実に疑いの目を向けるが、彼女には鉄壁のアリバイがあった。 　捜査が滞るなか、保科透子という女性が突如出頭する。 …

【2500PV↑ありがとうございます｜完結済み】中央競馬唯一の女性騎手、白綾后子（はくりょう こうこ）。彼女のあだ名は『全負け騎手』。身長180cm、およそ騎手に向かぬ彼女が出会…

カクヨム甲子園作品の感想を書きつつ、U-24杯の選考を経験して気づいた、ちょっとした読みやすさのコツを紹介します。

第2回カクヨムU-24杯最終候補作品 『ルピナスによろしく、を追って』のあらすじ 匿名作家、綺音雲呂阼が最新作『ルピナスによろしく』を発表。作風として確立された残虐な描写を含む…

ネタバレを含むかも。気を付けてください。 ※問題あったらすぐ消します 暇がてらにU-24コンテに参加していたら、ふと「そういや周りってどんなの書いてるんだろう？」と思いました。…

君が望んで、俺が応える。そんな始まりだった。 実質部員1人の文芸部に所属するハルキは文化祭に出品する作品を執筆するため、ネタ探しをしていた。 目的地は影鞍山。 地域に愛されてい…

カクヨム甲子園感想とU-24杯選考に邁進する中、スーパー戦隊終了ニュースが影を落とす。過去と向き合い、若手作品の熱意を未来へ繋ぐ一か月。

タイムトラベル研究機関 JSTL（国際時空研究所）の研究員を務めている行動心理学者・村雨紫音。タイムトラベルから帰還したばかりの彼女に下った指令は「行方不明になった第２調査団を捜…

【祝500PV突破】 ある町の商店街にある書店。 元店主の母、小説家の父、現店主の娘、高校教師の息子。 高校の校長、怪しげな雑貨屋を営むその息子。 何時でも、何処でも、人は人を信…

悪戯に蘇生された無名の旧人類によると、この世界は悪夢らしい。 ドラゴンはペットとして大人気、発電所じゃマニ車が回って徳と電力が等価交換、マンドラゴラは暴徒鎮圧用途で室内栽培されて…

地球から遠く離れた宇宙でも寿司は食べたいものである。 そしてある星にはマグロが名物だが寂れている寿司店がある。 一体どこからマグロを取ってきたのか… それは宇宙！ でもマグロ…

役者業に疲れた俳優。 鬱屈とした日々に住む少年。 ふたりを繋ぐはひとつの映画。 荒くてきれいなその映画。 青めく白波、そのうねり。 それが打つ浜の美しさ。 いつか遠のく、その…

突如として届いた転学通知、その先は「第二学園」。そこに集まる5人の高校生たち。 立場、境遇、趣味、思想。全てが異なる中で唯一の共通項は『孤独』であることだった。 選んだ者、諦めた…

人間によって様々な種が作られ、食べられ続けてきた食べ物。そんな食べ物が進化を遂げ、怪異〈タベモノ〉と化した未来の日本。全員が食事に怯える中〈喰い人〉として働くナユタは、秋刀魚を片…