イマジナリー世界という頭の中の世界で、主人公の彼女であるイチカが殺されます。
被害者である彼女はイマジナリー世界に生きるイマジナリーフレンド。
容疑者たちも同じくイマジナリーフレンドたち。
いったい誰がイチカを殺したのか……と思っていたら、事件は終わりではありませんでした。
頭の中の殺人と聞いたら、それは妄想じゃないかと思うかもしれません。
しかし本作を最後まで読み進めて真相にたどり着いたら、きっとミステリーとしての現実感が脳内に染み込んでくるはずです。
主人公を取り巻く関係性の変化や身に覚えのない文字など、真相への伏線はちゃんと散りばめられているので納得感もありました。
本作は第2回U-24杯大賞のミステリー作品です。
斬新な設定でそれを活かした素晴らしいミステリーなので、ぜひ読んでみてください!!
脳内でイマジナリーフレンドが殺されるという斬新な設定のミステリー!
主人公の脳内に架空の友達がいるということも驚きですが、それが殺されるなんて前代未聞です。
脳内の奇人たちやこれまた変な主人公、やばい周りの人物とクトゥルフ神話もびっくりな混沌さがあります。
脳内のイマジナリーシステムにもどうやら仕様があるようでSF的な感じもしますね。
狂気の渦巻く高校と家の裏側で骸が増えていく中、一体誰が犯人なのか……主人公は見つけられるでしょうか。
そしてこの主人公の真実とは一体……!?
読めば手が止まらなくなるミステリーです。
U-24杯大賞受賞作。本作に華麗なる敗北を喫した者より、拝読した感想をレポートさせていただきます。
一言で言うと狂気的な作品でした。良い意味で人を選ぶタイプの、非常に尖った小説です。凄いゲテモノであることだけは間違いない。
ストーリーとしては、学校でのいじめで精神的に異常をきたしてしまった主人公が、現実世界とイマジナリー世界を行き来しながら生活するお話です。
イマジナリー世界が「実体を持つもう一つの世界」として描かれているのが印象的です。かなり奇抜な設定だと感じました。
ジャンルが「ミステリー」となっていますが、「ミステリー以外のどのジャンルにも分類しようがないからミステリーと呼ぶしかない」というタイプのかなり特異な小説です。
掴み所のない気味悪さが全体に漂い、どの登場人物も闇を抱えている感触。読んでいる最中の感覚はさながら道尾秀介『向日葵の咲かない夏』。頭から終わりまでずっと嫌~な感じがつきまといます。
とにかくストーリーの勢いが物凄いです。たぶんほぼノンストップで書き上げたのかな。ふと気づいたら次へ次へと読み進めてしまっている自分がいました。
なんかよく分からんけど面白い。そういう作品です。
刺さる人にはとことん刺さると思います。是非お楽しみいただけたらと思います。