「浄土」を含む小説

夢もうつつも入り混じった幻想掌編集です。和風・東洋風のお話が多いです。

死後の世界。そこでは多くの魂が熱を求めていた。それはまだ一人の人間の名が戦果として挙がるまさに一騎当千の時代の熱気を。そこで神は24人の名将、知将、猛将、名軍師たちを蘇らせこの数…

川の流れが、浄土へと向かう亡者たちの心を洗う。解け落ち剥がれた想いたち、それらの行き着く先とは？

昔話ねずみ浄土などをもとに書かせていただきましたお話。よくある強欲なキャラクターと、そうでないキャラクターが対比されるパターンを書かせていただきましたが、ちょっとそれを捻ってみた…

遥か東方、嬴州（えいしゅう）―――中央大陸から遠く離れたかの地では、多くの「仙」と呼ばれる者が美しく豊かな浄土で何不自由なく暮らしているのだと伝わる。 だが「王族の壊滅」という未…

現世で上司にいびられる毎日から地獄へ転生！浄土出向の権力と人事チートで鬼上司を黙らせ、地獄をホワイト企業へ改革！

『？：どうか、私を見つけてください』 【架空世界観】＋【救済】＋【群像劇】＋【スロースタート】 巨獣が跋扈する世界に残された、たった一つの浄土。この世の全ての人間がここに集い…

室町時代に成立したかとされる『雲隠六帖』（『源氏物語』「幻」の続編、補作・偽書）のうち、第一帖「雲隠」の現代語訳を試みます。テクストは中世王朝物語全集14『松浦宮物語 雲隠六帖』…

乗越した駅で目覚めると海に夕日が沈むところであった。夕日の沈む場所には何があるのだろうか。印象に残る夢を見たので記録しておきます

天竺・須弥山を拠点として君臨する神仏の宗門は、外界の神々からの勢力におされ、その栄華を蝕まれつつあった。この負の状況を打開すべく、とある任務を託された毘沙門天が、救世の旅路につき…

かっこいい二つ名を持つ超絶最強の勇者仲間たちは魔王を前に散っていった。 「凶魔の奇跡」はバラバラになり、「神界の右腕」は腕をもがれ、「天帝」と「剛強無双」の巨体は潰され、「烈閃の…

村では、年老いた者や病人を舟に乗せ、海の彼方の観音浄土を目指す「補陀落渡海」の風習があった。 だが、誰も本気で極楽への旅など信じていない。ただ、口減らしのための口実にすぎなかった…

大峯千日回峰行──それは、欲も迷いも捨て、山を千日間歩き続ける“死の修行”。 この極限の苦行を達成した男、**賢山道真（けんざん・どうしん）**は、108歳で天寿を全うした。 …

私は真宗大谷派の門徒として親鸞聖人の「悪人正機説」を、真っ向から否定します。

大阪万博をめぐる二大仏教宗派の争いに巻き込まれた、道端佑月。 万博を推し進める地域政党〈大阪常翔の会〉。暗躍する破戒僧集団。万博浄土化計画は実行されるのか。 万博前年の大阪を舞台…

病院に閉じ込められた姫子の寿命は、あと2年。姫子は、浄土と奈落のキーパーソンとして生まれてきた存在であった。 病院内で天使と悪魔のような翼を半々に持つ炎紅と出逢った事で、人間界を…

ここは浄土のように美しいところだろう、と夫は微笑んだ。 だから、そこの襖は、開けてはならないよ。

崋山危懼子はお嬢様である。彼女はお嬢様にして「女子だらだら部」の部長である。彼女はだらだらであった。彼女の部員たちもまただらだらであった。 ※小説投稿サイトハーメルンでも掲載し…