「月 雪」を含む小説

昨年12月の文学フリマ東京39で無料配布した掌編です。文学フリマ東京39で頒布した『鍋は海底にある』の主人公、津村フユの名前の由来の話です。舞台は数百年後の日本、東京は海に沈んで…

俺、黒崎悠斗、十七歳。 教室の隅で息を潜める、冴えない陰キャ高校生だ。 そんな俺の日常は、ある日、眩い光に飲み込まれ、跡形もなく消え去った。 目を開けると、そこは紫色の空と二つの…

故・藤尾瑛臣氏の晩年作品。 最晩年の作品のひとつであり佳編とされる短篇。 藤の季節、「彼」からの手紙を頼りに向かった山奥で見たものは藤の咲く屋敷と……。 ＊ 本稿初出：『玉紫‐藤…

崩れかける友情に悩む橘夏向(たちばなかなた)。ある日見た奇妙な夢で、彼はユイと名乗る女性と出会う。夢と現実を行き来する中、夏向はユイの望む真実を知り、彼女の夢に関わっていく事とな…

　神谷（かみや）陽壱（よういち）は前世から継承されてきた頑丈と回復力の異能を持つ高校一年生だ。 　彼には小学生の頃から片想いをしている相手がいる。 　学内で有名な才色兼備の雪門（…

中王国（なかおうこく）に暮らす十四歳の少年、雨星（うせい）は、親友の少女、紅雪（こうせつ）とともに針子として働いていた。 平和な日々を過ごしていたが、冬至祭りのある日、黒装束の男…

昭和１６年１２月８日から始まった大東亜戦争は紐の掛け違いににてポツダム宣言を受け入れることに失敗して本土決戦を迎えるが圧倒的な連合軍の進撃により日本国土の殆どが根幹から破壊された…

結江楓雪は高校２年生。 学校ではあまり目立たないタイプで、守ノ峰高校ではとても珍しい帰宅部である。 珍しいのはその帰宅部という要素のみで、学問に於いても運動に於いても、どうも平…

あらすじ 『飛梅女子高等学校オカルト研究会』は部員が破天荒な部長の八重と、ハンサム女子の副部長のトキコ、二人だけのお気楽な部活だった。夏休みの始まる数日前「2025年7月に予言さ…

高校で孤立する下田東弥は、真っ白な髪の青年、月守羽留に出会う。 心優しい月守と学校生活を送っていく中で、下田はとある過去との向き合い方を見つけていく。 どうやら月守にも、向き合い…

売れない小説家"深瀬雪"と趣味で小説を書く"和月桃花" 社会のレールから外れた二人が紡ぐ時間は意外にも優しさと温かさで溢れていて・・・。 不器用な二人が導き出した答えとは？

現在片思い中の涼太は自分に告白しようかの相談を持ち込みます。そこで自分は恋愛に関して辛い経験があったのでそれを話すと刺さったものがあったみたいで、11月中盤だったこともあり、今年…

売れないアイドル、牧村好葉は、氷の女王と称される人気女優、花実雪名と親しい。 それは、雪名が、小さい足に踏まれたいという性癖の持ち主だからである。 好葉の足のサイズは19センチ…

降りしきる雪がすべてを覆い尽くす灰色の世界の中、主人公はただ一歩ずつ前へと進む。白銀の静寂に包まれ、消えていく足跡とともに心も沈みそうになる中、それでも歩みを止めない理由は一つ—…

雪の降るひなまつりの日。 ある女の子とある男の子の短いお話。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2025.03.07：KAC…

・あらすじ 　その日、唐突な雪が降りだし、外へ出歩こうという人もまばらだった。 　コンビニでは明日にコラボの対象作品が変わることもあって、駆け込み需要でコラボグッズを探す人が多…

3月3日、私—尾形雪—は先輩—檜山楓—に告白しようとしていた 『KAC2025』参加作品です。もし良ければ☆と♡押してくださいお願いします

Artstreetで行われている代理学園のうちの子視点のスピンオフ小説です！ 出演(出ない人もいるかも！すみません！） 水瀬▶︎柊雨 宙餅ゆきみ▶︎海咲かもめ せーう▶︎黒澤優香…

８月７日、日本は猛暑の中にあった。誰もが茹だるような暑さにはうんざりしており、誰もが秋の到来を心から待ち侘びていた。この日のテレビの気象予報士は「この猛暑はまだまだ続くものと思わ…

1930年代ごろのヨーロッパ。フランスの屋敷で静かに暮らすゾーイのもとに、パリの姉ルイーズから手紙が届く。 かつて同じアトリエで絵を描いた姉妹は、今や異なる道を歩んでいた。優し…