「ことは 短編」を含む小説

ここは、感情が宝石として手に現れる世界。 そんな世界で、少女リラはどんな感情を抱いても黒い宝石しか出すことができない。 黒は不吉な色。その認識は根強く存在し、リラはどこか居心地の…

会長に会うことから急遽スーツを買うことになり、同行した安野。 スーツを試着した姫宮にその場で一回転して貰った際の臀部辺りに気になるものがあったことから、他の世話係に聞いてみる…

【1000PV突破感謝/不定期更新】 　巨大企業に実質的に支配されている近未来都市・ネオイーストシティで、どこぞの名探偵の様な見た目でバイオ猫探しばかりしているくたびれた探偵の3…

俺、ジャンはメイドのルミナと共に町の重要な薬師のノーラの護衛をしている。 アイツを追いかけて一年かけて、やっと昇進試験を受けてこの町に来たことはまだ秘密だ。 左目に黒い眼帯をした…

１回しか会ったことの無い人に「何だか生きづらそうだね」と言われて、「俺の何がわかる」とはあまり反論できない人間の話。不定期配信です。

双冠帝国の首都・オーレファルク。 その片隅にある小さな薬屋〈チョコレート薬舗〉には、いつも甘くてほろ苦い香りが漂っている。 店主のエミルは、過去に“何か”を抱えた訳あり薬師。 …

十年に一度、七日間だけ空に“写る”異界――空写（そらうつり）。 誰も触れられず、誰も辿り着けないはずのその大地へ、少女・彼方ソラは空への憧れを抱き続けていた。 ある日、 謎のも…

とある男は小説を書くために、脳から小説を出力する装置に手をかけた――。

僕は雨が嫌いだった。 そんな僕が雨が好きな君と出会う。 君と出会ってから僕は沢山のものを貰った。 これからもきっと雨が降るたび思い出す。 君と確かに生きていたということを。

「クリスマスなんてやったことねーよ」という彼氏、葛城の発言に、唯子は衝撃を受ける。初めての彼氏と、初めてのクリスマス。それに憧れを抱いていたのに、正直に自分の気持ちを言うことはで…

ケーキ屋の娘で中学生の真琴は、ある日、友達を正論で追い詰めてしまう。気まずくなる教室、なぜか店にやって来る国語教師。周りの言葉に揺れながら、真琴は「正しい言葉の伝え方」と向き合う…

お金がない年末のこと。 義純（よしずみ）は派手でチャラい男に出逢う。 そいつは自分のことを「運命のかみさま」だと言って、義純にいろいろと食べ物をおごらせる。 そいつの目的はなんな…

【毒された大地からの、文明への倫理的抗議行動】 かつて「経済的効率」という名の傲慢に従い、猛毒の除草剤を撒き続けた元エリア管理者、植木慎吾。彼の罪は、会社を辞めても消えなかった…

古都貴嗣は気まぐれに行ったことの無い場所を散歩し、心が傾けば写真に収める、それを趣味としていた。今日も心向くまま初めての土地を訪れる。そしてそこで街に愛されるパン屋、ふんわり色堂…

とある駅構内でずいぶん離れていた知人同士が、車掌の携帯のやり取りにより再会することになるハートフルな短編

厭世的な女性、須野優希は自殺するために冬の山を訪れたが、雪に埋まっていた死神を発見し、またしても死に損ねる。 命の終わりを司るはずの死神は職務放棄を決め込み、優希は彼が仕事をする…

田舎に暮らす「おれ」にいつも不平等な勝負を仕掛けてくる少女、八重子。 たまにはやり返してやろうと思った「おれ」の些細な行動が取りかえしのつかない結果を招いてしまう。 罪悪感に苛ま…

「オゾン生贄」とは、地球のために死ねる名誉あるお仕事のこと。 今よりも、地球温暖化がずっと進んだ未来では、ボロボロのオゾン層を修復するため、「オゾン生贄」という職業が人気を誇って…

冬海(ふゆうみ)くんは霜氷(しもごおり)さんに長年片想い。だけど、彼氏がいる噂もあり… 今年こそクリスマスまでに恋人が欲しい！ 一念発起して、彼女の調査を開始！ だけど、なか…

日常をテーマにした短編です。 「親元に居候する親不孝な息子」だったのが「親と同居する孝行息子」になる？　いやいや、持ちつ持たれつ、でしょう。おれが苦手なことは、やってもらうから。…