どうしよう、私はまだ子供だ。
自分はこの手の「オブラートに包んだ表現」というのがどうにも苦手です。
そう言う「ワンクッション」を間に挟んでから伝えるのって、とても頭を使うので、咄嗟には出てこない。
代わりにすぐ出てくるのは、事実の純度が高い直球ストレートな言葉なんですよね。
これじゃいかんと色々と考えるものの、ぼやぼやしている間に言葉を挟むべきタイミングを逃してしまって、悶々としてしまうわけですね。
結果、相手を傷つけるか、沈黙してモヤモヤを抱えるかのどちらかになってしまう。
緊急性の高い内容をドストレートにぶっ刺して相手を怒らせてしまえば「もっと言い方を考えろ」と怒られるし、かといって伝え方を考えていれば相手が一方的に話し続けて話題が変わっていったり、「黙ってちゃわからん」と更なる怒りを買ったり。
実に難儀なものです。
この手の配慮というのは、一朝一夕に身につくものではありません。
まだ社会に出てない子供たちであれば、そういった部分に不慣れで当然でしょう。
間違い傷つき、そして学んで成長する。
そんな青臭い時期の、言葉をきっかけとしたぶつかり合いの物語。
青春らしいドラマを感じながらお読みください。
いやあ、人間関係というのは、本当に厄介なんですよ。
正論を突き立てれば角が立つ。相手に合わせてヘラヘラしていれば、今度は自分が疲れてしまう。
結局何が正しいのか、正解などないのかもしれません。
主人公は、ケーキ屋さんの娘さん。事件は、学校のホームルームで起きました。
読書感想文のコンクールで入賞者が出たのですが、それがいわゆる、ネットからのコピーペーストだと知っていた主人公。その場で指摘します。
カンニングを注意することは正しいことで、正義です。
間違いを正すことは、正義です。
しかし、言い方まで気をつけないといけないとなると……これはもう、どうしたらいいのでしょうか。
この日彼女がしたことは正しいことなのですが、
もやもやは溜まっていきます。
ケーキ作りには、砂糖の配分が必要。これは人生においても同じですよね。
スパイスと、シュガーの配分。
それを迷いながら少女は、大人になっていくのだと思います……。
ものすごく考えさせられました。
ぜひ、ご一読を。