「怪談、 短編」を含む小説

はじめは目の錯覚だと思った。 その後は、気のせいだと思おうとした。 それでも繰り返される鏡の中の“私”が見せる「わずかなズレ」が日常を壊してゆく。 不安と恐怖の中で、“私”が最…

都心の古びたマンション。 家賃が格安なその部屋には、ある“噂”があった。 大学進学で上京してきた浩介は、そんな事故物件に迷わず入居を決める。 しかし引っ越し初日の夜、彼の背後に…

大山彗は、雨の日も晴れの日も赤い和傘をさして大学に通う。 ずっと彼女を見ていた。 いつの間にか雨は降らなくなり、僕は彼女の隣に座るのが当たり前になった。 ※小説家になろうの方で…

前作『十ノ物語』『新・十ノ物語』でお送りしてきた、不思議な世界への“十通の招待状”。 もう一度お届けいたします。 今回はさらに深く、さらに遠く。 より古く、より新しく、より不可避…

　ある日、時雨（しぐれ）・沙汰（さた）・凌（りょう）・十（じう）の四人の元に手紙が届いた。手紙に導かれて、池袋駅に集合した四人は、指定された電車・特急ラビューに乗り、旅に出る。目…

異世界のとある町に関する話。全ての話は同じ町で起こった出来事なのですが、読んだ後で何かに気が付きましたか？もしかしたら、気が付かない方が幸せだったかもしれません

ある女子大生は北向きのマンションに住んでいた。 日当たりの悪さをなんとかしようと、「目隠しシート」を貼り付けた。 それから、彼女の部屋を"何か"が覗くようになり…。

お婆さんから聞いた、沖縄にあった童名（ワラビナー）に纏わる話

薄暗いトンネルの中で目が覚めた私は無我夢中でトンネルから逃げる。

此処は七ヶ崎高校、文芸部兼図書室倉庫。 大規模な模様替えで見つけた『ヨモツ日記帳』という古い部誌には、幾つかの決め事の中に『この本を最後まで読まないこと』、そんな一文が書かれて…

気付いたら、あなたの世界は静かにズレ始める。 誰も覚えていない、でも確かにいた──そんな“消えた同期”の存在。 調べるほどに、思い出すほどに、あなたもその謎に絡め取られていく。…

トイレでも読まないでください。　 この作品はカクヨムとノベルアッププラスで公開しています。

部屋を掃除したら買った覚えのない本が出てきました。 とても面白い本です。時間を忘れ、読み進めてしまいます。 この本の良さを多くの人に知ってほしいです。 興味がある方は連絡をくださ…

在りし日の記憶語り、あるいは失われた市井の歴史について

「この学校で起こる異変は全部つながります」 ――そう言い残して、一人の女子生徒が消えた。 生徒会のメンバーたちは、彼女の行方を追うため、 校内で起こる不可解な出来事を調べ始める。…

本編では静かに語るだけだったユイ。 実は彼女は、過去に“ミズキ”と通話していて――

SNSで広がるある都市伝説―― 「深夜2:44に、“ミズキ”という名前でLINE通話が来たら、絶対に出てはいけない」 遊び半分でかけ直した高校生のグループに、何が起きたのか。 …

心霊兼、アクロバティック系YouTuber「怖モテ男」として活動しているフリーターのヒバリ・トウヤは、友人のヨシキリ・ヒュウガと共に、一家心中が起きたと言われている廃屋に向かった…

忘れしものの影が、夜道に寄り添う。 盛り塩を恐れる白き女と、記憶をめぐる怪しき物語。