「見えなくなった」を含む小説

私には生まれた時からミュート機能がついていた。 見たくないものを見えなくできる機能である。 見たくないものが見えない生活はとても快適だった。 たとえ、大切なものまで見えなくなった…

目はエネルギーを欲しがる。餌の乏しい洞窟の中にいる魚たちは目が見えなくなったかわりにある力を手に入れた。 ちおりさんの自主企画に滑り込みで参加しました。

私、三笠ユカ！ 親友のミキちゃんとは、幼稚園のときから仲良し。 だけどミキちゃんは小学校の頃に事故に遭って目が見えなくなって。大好きだったドッチボールやサッカーを一緒にできなくな…

六菱要。四十歳。職業、ミステリー中心の小説家。 担当編集者からホラー小説の執筆を勧められた彼は、とあることがきっかけで、見えないものが見え、見える筈のものが見えなくなってしまう。…

幼い頃に、祖父とともに見た満天の星。 その日から由希はずっと星を追いかけてきた。 大学では天文学を学ぶなか、新入生の円香に熱く夢を語った。 そんな折に、祖父が倒れる。 進路も未来…

時効成立まで残り十分。 容疑者の中から犯人を見つけさえできれば、いつでも逮捕できる状況。 だがしかし、犯人含め全ての容疑者が『透明人間薬』を頭から被ってしまったため、現在姿が見…

七瀬達夫はある日から、人の顔が虫にしか見えなくなった。

子供の頃は幽霊が見えていた大神双牙。それは年齢を重ねる内にだんだんと見えなくなっていた。高校卒業を機に毒親から逃れようとするも、母の後ろに男の影ーー直後、襲われて大ピンチに。命か…

御曹司の末っ子に一目惚れされた、一般家庭の姫木陸が、一途を通り越したもはやストーカーかと思う暴走恋心に振り回される、コメディあり、シリアスありな物語。 時代錯誤な話し方に、思考回…

作家を志す青年は、ある日、自分の目が見えなくなっていくことに気付いた。 葛藤を抱えながらも、彼は最愛のマーガレットに代筆を頼み、小説を書くことに。 しかし、出版された本は著名な作…

交際10年目の渡辺亮と和久井あゆみは、北海道旅行を楽しんでいた。しかし、支笏湖を出発した「観光バス」に乗ってから、あゆみの涙は止まらない。あゆみも、どうして悲しいのかが分からない…

初めに。甲府店目隠し店長さん、今は元店長さんリスペクトです。あの人は超能力者です。 以下、まえがき 目が見えない若い師匠はいい大人。しかし、残念ながらニートである。また、その…

2024年、8月。お盆。 僕は、左目が見えなくなりました――。 カクヨムコンテスト10【短編】 エッセイ・ノンフィクション短編部門、参加作品。 ※カクヨムコン10【短編】中間…

東京で珍しく雪が降った。賑わう街の中、僕は1人佇む。悴む手は次第に感覚を失っていく。雪はやがて視界が霞む程になり、僕は生きる道すら見えなくなってしまった。感覚が無い手は、まるで僕…

産まれてすぐ捨てられたチーリ。 彼はとある村で拾われ、村の猟師としてすくすく育っていく。 村長で育て親のじいじ、親友のヤカとその父親のシュカ。彼らと幸せな暮らしを送っていた。 1…

交通事故の後遺症で、視界に入る物が縦半分しか見えなくなってしまった僕。半分になる物とそうでない物にはある法則性があるようで……？

自分自身の性格が強すぎるあまり、時に現実を歪める超能力として表出することがある。僕を助けてくれた恩人から、そんな超能力を「重心《イドラ》」と言うのだと教えてくれた。 羨ましいと思…

　人間関係や人との会話に疲れを感じ、精神的に病んでしまい引きこもりとなった大学生の水瀬優人。自分の存在が誰からも視認されなければいいのにと感じていると、ある朝、目が覚めるとその思…

死んでしまったはずの妻が命日にこの世に戻ってきて、元の家族4人で夏休みを一緒に過ごすことになる。でも、次第に姿が見えなくなっていって―。