「夢と」を含む小説

古びた鏡を手にした瞬間から、彼女はそこにいた。 視線の端、夢の中、スマートフォンの画面越し――どこにいても、彼女は見ている。鏡を壊しても、彼女は消えない。 あなたの心に、もう入り…

道具立ては星新一。　ですが、最近スランプでアイデアが浮かばない作者は結局「ダジャレ」に逃げてしまったらしい。

文化祭前夜、演劇部の部長が体育倉庫に閉じ込められた。 翌朝、部長の姿はどこにもない。 ……なのに誰も気にせず、公演はスタート！ そしてクライマックス、公演の最後に部長が登場！ 部…

できればプロローグからお読みいただけると嬉しいです。

「ゆめまぼろし」と読んでいただければと思います。本歌取りが何首かございます。 短歌集『夢幻』副読本を作成しました。参考までにどうぞ。

小説が好きな大学生。密かに持っていた夢。友人との出会いが、彼の覚悟を固める話。 文学フリマ岩手10にて先行公開したお話です。 関連作はこちら↓ 電気に嫌われる能力[https:…

神と鬼が治める大国、イヴリス。何年もの間、護られていたこの世界は突如として現れた大災厄に抗えなかった。 大地は枯れ、願いは淘汰され、荒れ果てた国には正気を失った神と鬼人のみ残され…

この物語は、ごく普通に都会で働いていた華本愛奈（23歳）。小さい頃から色んな人の愛情を注がれているキャラである。だが、自分自身ではない誰かで愛されてみたいと思い、転生物語で可愛く…

かつて芸人を志していた前田は夢破れ、しがない映像編集で生計を立てていた。ある日、彼は〈永遠に終わらない噺〉の噂を知る。そんなものがあるはずがない、と鼻で笑う彼だったが、しだいに興…

さっき見た「夢」の話をしたいと思います。 忘れないうちに。 こんな恐ろしい「夢」を見たのは生まれて初めてかもしれません。 それくらいの「悪夢」だったんです。 流れとしては、壮…

子供の頃の夢の中に歩いた地下室の記憶。どこまでも連なる部屋の壁紙には蝶の模様が描かれ、一つ部屋を進むごとに増えていく。蝶が部屋を埋め尽くしたとき「私」の頭によぎった像は、―― 第…

将来の夢、特になし。放課後はバイトしたり、ふらっと遊びに出かけるだけ……。 それが俺――山崎敦人（やまざきあつと）の日常だ。 いつものように俺は暇つぶしにバイト仲間とダーツで遊ん…

転校生が来る――ただそれだけのはずだった。 夢の中で俺は、縁側で微笑む着物姿の女と穏やかな時間を過ごしている。 だがその笑顔は、時折、氷のような冷たさを覗かせた。 そして現実の教…

関川二尋さま企画『ハーフ＆ハーフ5』に参加させていただきました。 関川さまの出されたお題（前半部分）の後半部分を、参加者が書くという企画です。 （お題の一部は改変しております） …

『愛しの野良猫』 ハンモックの揺れに導かれ、小さな女の子・結月がアウトドアショップ「ファーストペンギン」に飛び込む。店長の「私」との出会いは、まるで朝露のように瑞々しく、仲間たち…

郷土文芸ドラゴン部。ふざけた名前の部活に、強制的に入部させられた主人公、雄一郎。入部そうそう散々な目にあった彼だが、部の存続のために郷土文芸ドラゴン部に伝わる、「サクライヒナコか…

「カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】/10首連作部門」参加作品です。

2048年、東京。お金が消滅し、個人の行動データが価値となる「データ資本主義」の時代が訪れた。僕たち高校生も例外ではない。腕に巻かれたライフログ・バンドが、僕たちの恋も、夢も、す…

生きる寿命が８０年として。既に随分、自分の時間を使ってしまった。後、残りどれ位あるのだろう。そう思ったら、小さい頃からずっとやりたかった『物語を紡ぎ出す』という夢を、実現してみた…