やりたい事をやってみようよ
於とも
第1話 やりたい事をやる
結構な年齢に達して、その都度都度の環境に翻弄されて来た人生だったなあって。
気付いてしまった。
もう、これからは、自分のやりたい事をやって、
満足して、棺桶に入りたい。
生身の身体が滅びたら、もう、自分ではどうする事も出来ないから。
生あるうちに、やりたかった事をやろうと思った。
『目が覚めませんように。明日が来ませんように。』
毎日が辛過ぎて、眠る前にそう願いながら眠った日々があった。
でも、なんかまだ生きてる~。
(人って、なかなか死ねないものよ。”生かされてる”って、ホントなんだな。)
これまでの人生で
挫折を何度も経験して、思い通りにいかない環境を悲嘆して。
親を恨んだり。
自分より大切にされていた兄妹を羨んだり。
仕事でも、自分の企画を丸っと他者に持っていかれたり。
信頼していた友人にあらぬ噂を立てられて、人間関係無くしたり。
まんまと、お金を払わされて、お高い勉強代だと泣き寝入りしたり。
結婚したらしたで、ままありがちな
義家族との思考の相違に悩んだり。(胃痙攣で何度も病院送り)
子供の夜泣きに、重度の小児のアレルギー。
不妊に、男児を産め産め圧。
色々な経験をして。
年相応に、様々な他人の生き方を見て、感じて、学んで来たと思うけれど。
人が人生の中で受け取る、幸と不幸は、みんな平等なんだなあって。
誰かが『特別不幸』な事はない。その逆に『特別に幸』もない。
本人の受け取り方の違いなのだろう。
私は、自他共に認める聞き上手。
話し易いからか、他人の話を沢山聞く機会がある。
(他人の人生話は参考になります。考え方が独特で面白いので、喜んで聴きます。)
あるご婦人Aさん。
「私は苦労した。大変な生活だった。私は誰より不幸な目にあった。」
と、自分程不幸な者は居ないとの考えの方で。
客観的に、他人の私から見ると
『この人、幸せだと思うけどなあ。衣食住揃ってるし。今も面倒見てくれる人いるし。姑に苛められたって言うけど、旦那さんは優しくて、Aさんの言いなりなのに。何を言っても素直に受け取らないAさんは、すぐ人と比べてひがむし、被害妄想強いし。何より年金あるじゃん。』
となります。
その逆にご婦人Bさん。
「色々辛かったけど、今は住む所も出来て、食べられる。今が一番幸せ。」
と言う。
『家の都合で二号さんやらされて、挙句によその家の老人の後妻に入れられて、籍も入れてもらえないまま、子も産ませてもらえず、その旦那の子を育てさせられて。その上に旦那のオムツの世話を20年もやった上に、死なれたら、継子から家を追い出されて。路頭に迷って、民生委員さんの口利きで市営住宅に入って、生活保護。
それでも、自分の為に生きられる、今が一番幸せなんだ~。』
といった具合。
人生は、奥深いです。
人の数だけ人生があって、悲喜こもごも。
波乱万丈な人生でない人は、いないと思う。
高校の頃
原稿用紙に文章を書いて、作品を仕上げて、
応募締め切り日に間に合うように、原稿をコピーしに、コピー機の置いてある店で1枚1枚コピーしていた時代。
コピーの途中で、後ろに並んだ人に
「まだ~?」
と言われて、譲って、また譲って。
店の人から
「あんまり沢山コピーされると、困るんですよね。」
なんて言われて謝って。次からは出禁。
とうとう、応募する気力を失くした。
今は、サイトに誰でも投稿できる。
誰かに読んでもらえる。
人生の中で、自分がやりたい事がやれる時間は限られているので、
私は、とにかく必死で文章書く事にしました。
読んでくださって、本当に、感謝です。
ありがとう~。(♡)
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老婆心ですが。(いらん世話とも言う)
やりたい事がまだ見つからない方。
若いね~。いいな~。
まずは、おまんまが食える真っ当な仕事をしてみる。
なんてのは、どうかな?
日雇い労働なんかは、オススメ。
色んな国から、色んな人種の人が来ていて、
自分がいかに狭い世界で暮らしていたかがわかるよ。
そこから、何かが見えて来るかも知れないよ。
(間違っても、闇バイトに引っかからないようにね)
若かりし頃、ベトナム難民の青年が同じ職場にいました。
彼は、ボートに乗って、海を漂った経験のある人でした。
本国での過酷な環境の話など、聞きました。
(ボートで唯一生き残った人でした。)
私の人生観が、ガラリと変わりました。
生きて、働けて、食える。
揃ってるじゃん。って。
そこから私のメンタルは、強くなりました~。
やりたい事をやってみようよ 於とも @tom-5
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