「なに？」を含む小説

　かねてより、指切りと言うのはひとつの呪いである。この指を切り、誓う。そんな風習が今の形に落ち着いたのが昨今で言うところの指切りである。 　誓い、と言うのはある種の呪いである。そ…

エリザが十歳の誕生日になにが欲しいか聞かれたから、「弟が欲しい」と言ったら父はどこからかクリフを連れてきた。 その頃から、我が家はちょっとだけ様子がおかしい。 ＊エブリスタにも…

なにしでかしても責任取らんくていい十三歳は、ジポッポ日和やねん。 鬱屈した街の片隅で。 ＊唐茄子かぼちゃ名義、「惑星と口笛」主催の文学コンテスト「ブンゲイファイトクラブ７（BF…

「俺、彼女が出来たんだ」 耳を赤く染め、はにかみながら涼太はそう言った。 その日は茹だるほど暑い日で、エアコンの付いていない涼太の部屋は、ドアを開けた途端に熱風が体にまとわ…

南の島の海岸で目を覚ました俺は記憶を失っていた。一体なにがどうなってしまうのか、それは俺にも分からない。（作者も何も考えていません）

冬の雨に濡れるのを嫌がって、夜のバーに逃げ込んだ。 なにもすることがない時間、酒と共につらつらといつも抱えている気持ちに向き合った。 これは都合のいい物語の序章にもなれなかった、…

「うん。ベータだよ」 　その一語で、胸のどこかが小さく空を切った。 　仁は笑って頷く。 「そっか」だけを置く。 アルファの仁とベータの央。 そのはずだったふたりのはなし。

主人公は、菜乃ゆりか（なの）　 リシュナ学園の高等部生徒会長ゆりか、小さい頃から双子の妹ゆりなに比べられ、勉強しか頭になかったゆりかはある人物に出会いどんどんと心情が変わっていく…

　超新星のごとく現れたアーティスト、緑海胡刻。その者を語るのは、妹である緑海葉穏。残された者から語られる「緑海胡刻」は、いったいどのようであったのか？ 　※一部分に、宮沢賢治…

「ほどよい馬鹿だから」 ある日、滝沢はそんな理由で恩師から生徒会の勧誘を受ける。中高一貫校である来栖学園に高校から通うため友人も少ない滝沢は、美人ばかりの生徒会に勧誘されたこと…

　長い夏休み、家にいることにうんざりする小学五年生の佐々木夜。 　夜と遊びたい矢先詩音と、近寄りたいけど近寄りたくない川瀬美海。 　三人はそれぞれが抱える問題とどう向き合うか。な…

おもにプロセカとまほやくへの心の叫び。合間にポケＧＯ。返り咲いたピクミンと気になって始めた東ディバ←New たまに動画見てダイエットやってみた系。 （プロセカはリズムゲームなの…

十代にも満たない頃にネズミ退治で貰われてきた子猫のヨモとの生活を描いた作品。 青春の入り口に立つあたりから、いい加減な気性によってときにヨモに不幸な扱いをしてきた事を歳月を過ぎて…

本当に大事なものはなにか なにかを犠牲にしてまで手に入れたいものはなにか 手に入れたものはなんだったのか

　突然、自分の前から姿を消した親友、天才木戸遥のあとを追ってはるばる世界の果てにある巨大なドーム状の研究施設までやってきた無鉄砲で世間知らずの十五歳のお嬢様、瀬戸夏は、そこで遥と…

弁当店『もなか亭』の人気娘である依里子（よりこ）。常連客の隆（たかし）と両片想い。 二人になにが起こるのか……。

『裏切りなんてつきもんだ』 この言葉が似合うようになってしまったのは成人前の事。 裏切りという苦味を味わいすぎたために人に期待しきれないのが僕という人間だ。その所為とはいわないが…

この世に所謂『ダンジョン』が現れてから四十年。 何となく思い立って脱サラした男が、そのダンジョンに潜ることを生業とした者──探査者になり、ダンジョンの深みに入っていく物語。 その…

　大量殺人の罪で投獄されたとある青年は、法廷で冤罪を主張するもあえなく敗訴し有罪判決を受けてしまう。しかし言い渡された刑罰は死刑や終身刑ではなく、異世界迷宮追放刑――通称ダンジョ…