「海の」を含む小説

もしも、誰かの残した手紙の最後の一行が、読めなかったら？ 言葉は、時間の波にのまれて消えていくのか。 それとも―― 旅人が見つけたのは、一冊の詩集と、ひとつの想いだった。

H県B島に夏に帰ることが年中行事の一つだった愛里と両親。大好きだった五歳年上従姉妹のお姉ちゃんに毎年結婚をせがんで「愛里が大人になったら」という言葉を信じていた。愛里が十七歳の頃…

冬の紀伊半島旅行の思い出を、詩に。

黒崎凜音、六歳、男。プールで溺れて死にかけたら、前世の記憶が戻りました。 前世の名前は来栖リンネ。十歳の時に海で死んだ女の子。 記憶が戻った時、目の前にいたのは、前世で好きだった…

少年が、あの“怪物”に乗り込んでいる事を知っている人物は、世界中でたった４人。

　アリスは言った。 「他人に訊くことじゃねえだろ」 　アリスは言った。 「かわいそうに……わたくしだけがあなたを救ってあげられる」 　アリスは言った。 「だがそれも、きみの『…

みたことのない陸、海の形を世界地図で確認したとき、全く違う世界に自分が来てしまった信じられない事態を受け入れることができました。

吾妻高校の屋上。主人公、依途空良は自らの原稿を投げ捨て、無才を嘆いて飛び降りる。次に目を開くと羽を生やした女がそこにいた。 未神蒼。想像主の彼女によって人類は死ねなくなってしまっ…

遥か昔、神が種族を創り出し
生み出された6柱の神によって
それぞれの守護する一族の
国を管理するように命じる。
その1人である人魚の国
セイレーンを加護する海の神は
恋人の人魚エ…

星海暦128年、各国が血みどろの戦いを繰り広げる中、非公認国家共同体、過激宗教団体、テロを目的とした武装組織など…そんな者たちが跋扈する辺境惑星において、1人のパイロットは変わり…

　異世界の話ですが、所謂「異世界ファンタジー」とは多分違うのではと思い、「詩・童話」に設定してみました。これで合ってるでしょうか……。 　お楽しみいただけたら、幸いです。

水泳部の海山と料理部の夏坂。 性格が正反対の二人は水と油だった。 しかし、沖縄に修学旅行に行った際に二人は海で波に飲まれてしまう。 イルカにカワセミ。バナナに焼き魚。 漂流した先…

高校三年の春。 海斗は同じ美術部の華乃先輩に告白した。 自分も同じ気持ちだと言った彼女だが、その正体はケサランパサランだった‼︎ 子どもの頃に書いた小説をリメイクしました。 結…

半島に存在し、東が海 西に大国《覇》(は) 南に《焔丹賜国》(ほむらのえんたんのくに) に囲まれている《月江都国》(つきのえのとくに) この国では、戦争や圧政などで民は疲弊し、…

広大な海の中で、ひとり孤独を感じていたアリア。彼女の歌声は、他のクジラたちには届かず、心にぽっかりと穴が開いたように感じていた。しかし、ある日、深海で出会った魚たちとの共鳴をきっ…

　『神に変じた英雄《ヒーロー》の少女』が『現代に生み堕とされた魔王の少女』を倒し、人知れず世界を救った後。英雄は一度、人間たちの手によって死んだ。これは後に、人間たちから『世界最…

【KAC20255】参加作品です。お題は三題噺「天下無双」「ダンス」「布団」。 今回、機械屋が訪れた海辺の村で、助っ人を頼まれることとなり……。 機械屋シリーズ第７弾をどうぞ！

　この世界には二種類の人間がいる。呪いを身に宿した忌躯と、祝いの力を持った祝與である。 　 　攻撃的な『能力』を持ち、人々に危害を加える可能性が高い（と一般的に思われている）忌躯…

パンデミックから五年、新型ウイルスの猛攻は収まることを知らず、ずいぶん世界は変わってしまった。 それでも私は、千夏と二人で生きている。 いつだって内向きの私と社交的な千夏はどこま…