★
0
概要
魂の重さは21g。ちょうど文鳥と同じくらい。
パンデミックから五年、新型ウイルスの猛攻は収まることを知らず、ずいぶん世界は変わってしまった。
それでも私は、千夏と二人で生きている。
いつだって内向きの私と社交的な千夏はどこまでも交わらないけれど、キスをしたり、一緒に寝たり、どうでもいい話をしたり、小さな日常を積み重ねていた。
きっと滅びの瞬間まで、こうして隣同士を歩み続けるのだろう。
少なくとも私はそう思っていた。
パンデミック以後、元の仕事を失った私たちは、千夏の父から譲り受けたハイエースで、運び屋をやっていた。
かつて、この言葉はダーティかつアダルティ職業を指していたが、今では細くなった物流を支える無認可ドライバーのことを言う。
私たちのなわばりは市内だが、懇意にしているお客さんたっての依頼があり、今日は数百キロ離れた港町まで車をと
それでも私は、千夏と二人で生きている。
いつだって内向きの私と社交的な千夏はどこまでも交わらないけれど、キスをしたり、一緒に寝たり、どうでもいい話をしたり、小さな日常を積み重ねていた。
きっと滅びの瞬間まで、こうして隣同士を歩み続けるのだろう。
少なくとも私はそう思っていた。
パンデミック以後、元の仕事を失った私たちは、千夏の父から譲り受けたハイエースで、運び屋をやっていた。
かつて、この言葉はダーティかつアダルティ職業を指していたが、今では細くなった物流を支える無認可ドライバーのことを言う。
私たちのなわばりは市内だが、懇意にしているお客さんたっての依頼があり、今日は数百キロ離れた港町まで車をと
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?