「見ない」を含む小説

囚われの王子とその先生の話

一万年前――幼い少女には、一人の師匠がいた。 天才にして大馬鹿、奇跡の魔法をいくつも生み出した伝説の魔法使い。 しかしその実態は、流し素麺台を弟子に作らせて壊すような、破天荒で自…

対人恐怖症の少年トニーは、相棒の腹話術人形『ロムオ』と共に異世界へ召喚された。 しかし、英雄として崇められたのは、勝手に喋り出した人形の方だけ！？ 国中の人々が人形に熱狂し、聖…

世界を創った原初神。 その子である先代神子たちは、かつて“外星の神々”との戦いに勝利し、 神族の未来を託すために学園《神典院アストラリア》を創設した。 時は流れ、時代は“孫世代…

『癇癪令嬢』ディアナは、高熱をきっかけに保育士だった前世の記憶を取り戻す。 ならば今世も子ども達を愛でまくるぞ！　と異母弟などをかわいがっていた結果―― 「でぃあなさまをい…

先輩と外回り中に寄った、定食屋での会話。 2023年1月、乱高下する米ドルのニュースを見て書いた話。 最近も、ちょいちょい振り幅デカい時、ありますね。 この頃は血圧なら標準くらい…

夕方が近づく教室で金魚を見ていた話です。

1998年生まれで、何の特徴も無い社会人が思い付いたことをツイート替わりに書き残す。 ナンバリングはしてありますが、気になる題名だけ見ていってください。 文句はコメントにて、何…

それと契約して魔法少女となった《未来視の魔女》森田千日紅(ちかく)は、未来において《終わった》と視た人物を、大罪為す前に抹殺せしめる事を己の人生の一大事としている。 あの日見た…

異世界に呼ばれた陰キャぼっちの主人公とクラスメイト。周りが良いスキルを発現させる中、主人公の雨夜伶依(あまやれい)はスキルを持たない「欠落者」として烙印を押され追放とされてしまう…

僕の名前は「荻野 朔太郎（おぎの さくたろう）」年齢は30歳。 以前の職業は刑事だった・・・とある事件に巻き込まれ負傷しそのせいでしばらく 記憶を失ってしまった。 それがトラウマ…

東京でタレント活動をしている若宮朱莉が、山で他界した父の遺品である登山計画ノートに書かれている山に登ろうと決心する。しかし、登山の知識や経験が全くないにもかかわらず、いきなりワン…

『私が投稿サイトを全く知らない時に書いた作品です。今よりも拙い部分がありますが、温かい目で見てください』 【全10話】 魔女と人とのハーフ、朱井姫菜。 彼女は、赤い髪と瞳の色が幼…

下顎に走る鈍痛と、頭を包む柔らかな感触。 　不登校の高校生・西崎楓(にしざきかえで)が意識を取り戻した時、視界に映ったのは青空と、紫煙を燻らせる見知らぬ美女だった。 「か弱き乙…

筆者は、よくトイレで創作のアイデアを考えます。 トイレは、ただ排泄をするだけの場所ではありません。ひらめきの発電所です。 ニュートンがリンゴを見て万有引力を発見したのは有名です…

三日間を通して他者と視線を交わすことの意味と、喪失後も続く「見つめること」の痛みを抱えて生きていく物語。 2001年初秋、高校一年生の「私」＝律暁は永遠の夏休みへと突入した。 …

　私が見てきたのは本当に父親だったのだろうか。 　父が亡くなった後、葬儀のために久しぶりに実家に戻ってきた私。父の生前は寄り付かなかった書斎で一通の手紙を見つける。そこに書かれ…

ゼニス学園は“完璧”を謳う。 だが、与えられるのは檻だ。 葦城一（あしろ かずい）—— 感情を切り捨て、観測だけを選んだ少年。 感情は雑音。執着は誤差。 彼は、存在感を消して…

「――ごめんねジード」 　――僕はいつもその夢を見る。 　異常な力を持ちながらも、普通の高校生として生きてきた僕は秘密の名を持っている。それは、記憶の果てに微かに覚えている母につ…

小学六年生の藤堂円（とうどうまどか）は両親の離婚によって疎遠だった祖父、栄一郎のもとにやっかい払いされてしまう。しかし、どうもこのじいさん、只者ではないようで―――？ 陰陽道に通…