「忘れて」を含む小説

——こんなお話があるんだ。 そう言って始まる、小さなお話。 月見の合間に語る、誰かのお話。 昔話か噂話か。それとも御伽噺か。 紅色に月が咲き誇るまでのつまみとして、君に語ろ…

これは、とある世界でのお伽噺。 魔女は造られた王の英雄譚に魅せられ、それを欲した。 それは傲慢で悲壮に満ちた願いだった。 世界の王と呼ばれ造られた英雄は、その名を欲さなかった。…

ねぇ、あなたには忘れられない恋がありますか？ どこまでも甘くて、胸が締め付けられるほど切なくて、そして、決して手放したくなかった恋。 この物語は、そんなかけがえのない出会いと別れ…

妹を失い、静かに日常を生きる水谷さえの前に、 “あの夜”の記憶が歪んで戻ってくる。 開いているはずのない窓。語られない声。 そして、窓のむこうに立つ“あの人”。 忘れたいはずだっ…

自戒という感じでしょうか笑 でも、本当に忘れたころに来るんですよねー いや、途中で気付けって感じなのでしょうけど笑 そんな、あるあるを綴ってみました。 楽しんで頂けると嬉し…

のっぺらぼう小説の決定版を目指しています。

彼は、自分ではない身体の中で目を覚ました。 記憶は曖昧、魔力もなく、何の手がかりもない。 かつて、彼の名はジョン・クレイン。史上最強のエクソシストだった。 今、彼はクラウス・…

嘉永（かえい）年間の江戸・深川。人々が行き交う大横丁に、小さな甘味屋〈花水茗舗（はなみずめいほ）〉が軒を連ねる。裏通りには〈川神たちの社〉がひっそりと存在し、長らく人々には忘れら…

むかしむかし、山のふもとの小さな村で、 笑顔を忘れない娘・あんずと、伝えるのが苦手な娘・なつめが、 すれ違いと涙を重ねながら、本当の家族になっていく物語です。 心を結ぶって、こ…

病人だけど笑って生きたいし、笑ってもらえたら嬉しい

昔、投稿したものを少し手直しした作品になります。読みやすさと読み応えの大きさを意識して作ったので、気楽に読み進められると思います。 私たちはコロナ禍だった頃の辛さを忘れ始めていま…

高速道路。それは場所と場所を繋ぐ。今や9,000キロにも及び、北は北海道から南は沖縄まで津々浦々に伸びている。 その道はいろいろな人に様々な景色を見せてきた。 人によっては非日常…

現代の女性が目を覚ますと…そこはなんと名作小説『紅楼夢』の世界！？しかも転生したのは、あの薄幸美少女・林黛玉！？ 病弱、すぐ泣く、周囲は権力争いだらけ…そして何より、短命確定！？…

忘れられた古い時計台。 その存在を覚えているのは、子供たちだけ。 時計台には噂があった。 幽霊が出る、と……。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 14…

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】10首連作部門応募作品。

喋ることも勇気がいります。 目で追って少し話して満足してしまった。　 そしていま、あなたとは離れた場所にいます。 そしてまだ、そこから踏み出すことが できない。あなたを忘れられ…

あなたに、「振ってください。」と言った。 あなたは笑って、「これでいい？」と返した。 五年の片思いが終着したあの日のこと。 それだけで終われなかったあの日のこと。 繋がってます…

貧乏な家庭に生まれた辻堂要は将来家族を養うため、幼い頃から人一倍勉強に励んできたが高校に入学する日の朝、謎の人影に攫われ勢いのままに超有名お嬢様学校、聖クリスティ学園に入学させら…

雨の夜、忘れられなかった初恋の人が、傘もささずに玄関の前に立っていた――。 すれ違い、別れてしまった二人。 だけど心の奥では、ずっと、お互いを想い続けていた。 たった一夜の再会…