短歌十首:病人も笑う
十余一(とよいち)
短歌十首:病人も笑う
待合いのソファで耳をそばだてる決まり字で立つ名字のカルタ
赤の他人診察室に見送って浮かせた尻をそっと降ろした
緊張の実習生見て決意する
もしかして珍しいやつ引いちゃった?副作用ガチャSSR
注射にもそろそろ慣れたと思いきやいまだ気分はこの世の終わり
止血用絆創膏の隣に蚊
通院のあとにコンビニ定番化たぶんあだ名は『酢こんぶだけ男』
ド平日帰路の出迎え池の亀それと元気な宗教勧誘
食卓に薬が並ぶ多種多様粥を添えたらディストピア飯
薬飲む
短歌十首:病人も笑う 十余一(とよいち) @0hm1t0y01
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。