かつて愛した人と諦めを共有した日に目にした雪景色の白さは、救いようのない絶望であると同時に、二人を完璧な形に凍結させた唯一の祝福でもあった。現在の夫が差し出す優しさを拒絶し、スマホの画面越しに過去をなぞるような描写に静かな痛みが走ります。分かり合えることだけが愛ではない。冷え切った沈黙の中にこそ、真実の輪郭が浮かび上がる。まさにアルペジオが聴こえてくるような錯覚に陥らさせてくれました。
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主人公の一人旅を追う物語。一筋縄ではいかないやるせなさが込められた、極めて多面性に富んだ内容に仕上がっています。どこか汚れてしまった雪景色が見えるのはわたしだけでしょうか。切ないがらもどこか惹かれる情感に溢れた短編です。
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