昭和百年の令和の日本を生きる現代っ子な主人公が、終戦後の日本にタイムスリップ! しかし、どうも様子がおかしい。
なんとこの日本には特殊環境(略して特環)=ダンジョンがある……!
帰る手段もわからないのでこの昭和をフミ叔父さんとして生きることにした主人公。
いけすかない上司や、時にはヤクザと(穏便に)やり合いながら、ヤミ市で商売をし、戦災孤児を拾ったりゴブリン(!?)を養子にしたり。
ダンジョンで手に入れた異能を使いながら生活していくのですが、不安だらけの情勢をおかしくも真面目に過ごしていくので、物語全体はなんだか明るい。
命の危機がすぐ隣にあるシリアスな雰囲気なのに、主人公がのらりくらりとピンチをかわしていくので、ライトに読める面白さがあります。
この不思議な魅力、いろんな人に届いてほしい。
昭和の世の中に存在したアイテムや用語についての解説が各エピソードの終わりに配置されているので、難なく読めます。
この解説、自分はすごく助かりますね……。
もしも、終戦直後の焦土と化した東京に「地下城」が現れたら?
本作は、そんな突飛な設定を圧倒的なリアリティで描き出す異色作です。
令和から昭和20年へタイムリープ(?)した主人公が目にするのは、エアコンも食料もない絶望的な現実。
しかし、そこには「特殊環境」と呼ばれるダンジョンが存在していました。
面白いのは、ファンタジー要素が「生活」に直結している点です。
哥布林(矮鬼)帶來的威脅不僅是死亡,還有令人崩潰的「特環惡心」。
そんな過酷な世界で、令和の知識と謎のスキルを武器に、ヤミ市でカルピスを手に入れる……。
この泥臭くもワクワクするサバイバル感は、一度読み始めたら止まりません!
歴史モノが苦手な人でも、この独特な空気感には絶対にハマるはずです。 (๑˃ᴗ˂)و✨
終戦後の時代にタイムスリップした青年が、その世界で無双するお話です。でもただのタイムスリップではなく、ダンジョンが存在する異世界だったりします。
そういえば今年で昭和満百年になるんですよね。考えてみれば、そんなに昔のことでは無い筈なのに、ヤミ市など当時の暮らしは異世界と同じだったのでしょう。でもギリギリの中で生き抜く人々の輝きは変わりません。
無双した主人公は悪の組織と戦うのですが、戦闘自体は呆気ないほど簡単に勝負がついてしまいます。でも大切なのはそれ以外で……
最後まで拝見して、私の目から水が流れてしまいました。きっと物語は続くのですよね。
「何が更に良いって、他の作家とは全く違って、実在の固有名詞がガンガン登場する事。」
だから本当に感情移入し易くて、然も良い意味で読み易い。
何時の僕たんは、ズレた読書感想文を描くので有名なのだが、言霊の直球のみで攻めて来る本作を目の前にしては、僕たんも照れ隠し無く、適当且つ良い加減の直球、ど真ん中を狙っての応援読書感想文。
一読アレ。
「追記だが、今作品の作者に一度、どの様な作品でも良いから、完読してからの読書感想文を送って欲しい。其れが、自身が描いた文章よりも、一〇倍程の長さと、一〇〇〇倍位の熱量を込めて、精魂込められた返事が直ぐに返って来ます。」
僕たん
令和の世界から終戦直後の時代にタイムスリップした主人公。
いきなりの昭和には令和の便利な道具など何もなく、それどころか終戦直後の日本には何も無い。でもこの世界にはダンジョンがある。
どうやらこの世界は主人公の元の世界とは別の世界の日本のようだった。
特殊環境(特環)と呼ばれるダンジョンは入るだけで精神汚染が襲い、入れる人間は一握り。しかし主人公は別の世界から来たからか精神汚染の影響を受けず、ダンジョンに入ることができる。さらにはダンジョンによって生まれたスキルを使い、混乱する昭和日本を生き抜いていく……。
タイムスリップやパラレルワールドといったSF的要素からダンジョンというファンタジー要素、いろいろな要素が詰まった作品。
昭和の闇市など話に聞いたことくらいしかありませんが、そこの世界にいるような、埃っぽい、猥雑な空気感の描写が見事です。
ぜひご一読ください。
令和7年8月16日、主人公は亡き「フミ叔父さん」の唯一の相続者として、彼の所有する廃アパートで確認作業をしていた。
とその時に地震が発生、慌てて戸を開けて外へ出てみると……そこは昭和20年の8月16日、終戦直後の東京!
戻る手立てもなく、若かりし頃の叔父「夏東文丈」として昭和の生活を満喫(?)することにした主人公。
しかし、ただ過去の東京へとタイムリープしたのではなかった。
この世界線では、特殊環境(特環)と呼ばれるダンジョンが出現し、そこでの採掘作業が職業として成立しているのだ。
夏東文丈もまた、北千住に生じた特環での作業に駆り出されることとなったが……。
終戦直後の昭和……懐古的で粗暴で、他者との助け合いが何より命を左右する時代。
明日の生活もままならない中で、令和から来た主人公が戸惑いながらも、仲間を増やし、特環での作業や闇市で少しずつ身を立てていく展開が素晴らしいです!
そして特環というダンジョンの存在には驚きの連続でした!
通常の人間では耐えるのが困難なこと、特環内には矮鬼というゴブリンらしき生物が出現すること、特環にいると技能が生えてくること……。
昭和のレトロな世界観の中にありながらも「異世界系」ファンタジー要素として機能しておりますが、なぜか昭和の感じに見事にマッチしており、そこに作者様の巧みさを感じました!
主人公がチート能力という点も、魅力的です。
また、登場するキャラクターの個性が爆発しております!
敵も味方も、とにかく一癖ある人物……灰と化した東京を生き抜く力強さが伝わってくるようです。
最高に面白いです!
是非ともご一読ください!!!
とりあえず面白く読めます!!
紹介しどころがたくさんあって、どこをおすすめするか迷うだけで、別に物語は愉快なだけで難しくはありません。
ダンジョンスキルを手に入れた主人公が、レトロ粗野な昭和に馴染みつつ、
ヤクザに絡まれたり、美少女拾ったり、
物資が足りない中、闇市スローライフして
ダンジョン関連の共同会社起こしてカチコミ受けたりするお話です。
昭和の珍しい単語出て来ますが、主人公の中味が令和っ子なのでほぼ問題ありません。
足りない部分は、作者様の解説がつきます。
仲間が増えていき、登場人物達が段々味を出してくる裏で、ダンジョンの謎も少しずつ開かれていきます。
主人公のちょっと冷めた令和っ子視点が、物語を安心して楽しめる要因となって、ドタバタ(通常だと命の危険があること)をコメディとして眺められますし、レトロな懐かしさを感じることもできます。
乱暴な人はいますが、平和です。
敵と、友達になって、涙して虫を楽しんだり、、の場面とか。
一応、主人公側としては平和を志しているので、平和と言って差し支えないと思います、多分!
最初はダンジョン探索のお話かと思いましたが、ダンジョンものの作品がたくさんあるなかで、ダンジョンを足掛かりにして時代を探索するという新しい形態のお話だと思います。
兎に角不思議な物語です。
物語自体はとても整然としていて、登場人物たちも皆個性的に描かれていて、その点は作者様がこれまで示してこられた力量が、ここでも如実に示されています。
しかしこの物語のジャンルはと考えると…。
ファンタジーなのか、SFなのか、先の読めない展開はサスペンス要素も濃いし、次々と現れる謎はミステリーの匂いもするし、さらには主人公を取り巻くほのぼのとした日常はドラマのようでもあるし。
物語の基本はダンジョンを巡る冒険談なのですが、様々な要素が複雑に絡まってとても不思議な作品に仕上がっています。
作品のカラー自体は、主人公の性格と相まって、とても明るい雰囲気です。
読んでいて楽しく、次に何が起きるのだろうかとワクワクします。
皆様も、是非不思議な読初体験を味わってみて下さい。