本作は、徹底して「閉ざされた空間」の物語です。押し入れに隠された死体、そして主人公の脳内だけに鳴り響く、友人への毒舌と殺意。外面では冷静な「友人」を演じながら、内側ではガムテープの芯の処分を悔やみ、脂汗を流して「彼女」を偽装する。一線を越えてしまった人間の、なりふり構わぬ必死さが生み出す笑いと緊張感。「完全犯罪」を夢見る男の算術が、一人のガサツな友人によって無残に崩壊していく様を描いた、息苦しくもおかしい、最悪の24時間。
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